したがってその本は二三週間で返本される。ごみ同然となったその本は裁断され焼却される。これが今日の出版の現実である。この現実を切り開かんと、いま全く新しい出版のシステムが登場した。クラウドファンディングである。大望を抱く者が、しかしその大望に取り組む資金のない者が、社会に人々に助力を求めるシステムである。
草の葉ライブラリーはこのシステムによって、一冊一冊が読書社会に投じられていく。複雑な流通システム一切なしである。リターンにクリックされた購入者のもとに草の葉ライブラリーから発送される。出版システムの革命である。
生命の木立となって時代とともに成長していく草の葉ライブラリー
現在の出版のシステムは、その本を読書社会に投じたらそれで完了である。一度出した本を再編集して投じるなどということはめったに行われない。出版社は絶版の山を築いていくばかりである。大地を豊かにする名作がこうして捨てられていく。ゴッホの絵がなぜいまなお脈々と生命をたたえているのか。それは繰り返し彼の絵が展示されるからである。なぜモーツアルトの音楽がいまなお人々に愛されるのか、それは繰り返し演奏されるからである。生命力をたたえた本は、繰り返し新しい世代に向けて発行していくべきなのだ。「草の葉ライブラリー」は新しい編集、新しい体裁によって繰り返し刊行されていく。その時代の生命をその本に注ぎ込むことによって、その本は時代ともに成長していく。これらの活動はwebサイトの「noteウオールデン」に二百本近いコラムやエッセイとなって植樹されている。
草の葉ライブラリー
手作りの本。
貧弱な体裁の本だと思うのか。
出版革命を先導する
製本機「とじ太くん」によって
造本される本は
素朴だが美しい。
荒廃していく読書社会に
新しい地平を切り拓いていく本だ。
「草の葉ライブラリー」が
魂をこめてつくりだす
一冊一冊は
生命の木立となって
時代とともに成長していく。
このサイトに、何百万とアクセスされている「youtube」の動画を植え込んでいますが、これは違法ではありません。この土地に植え込まれても「著作権者」の権利は確保されていて、私たちがそのサイトを訪れるたびに「著作権者」に加算されていきます。もともと「youtube」の根源の思想は、その動画を拡散させ、世界中の人々に共有してもらうことにあるのです。草の葉ライブラリーはこの思想を共有するということです。
いまやウエッブサイトは、圧倒的に画像や動画の世界になっています。文字だけのサイトは敬遠されます。長い文章などはすべてスルーです。こういう世界で本の真価を人々に伝えるにどうしたらいいのか。そこで編み出したのが、長い文章の一部を切り出し、音楽と融合させるという試みです。音楽が言葉に流れ込み、言葉が音楽に流れ込んでいく。言葉と音楽を共振させ、訪問者の豊かな想像力にゆだねるのです。
「草の葉ライブラリー」は「CAMPFIRE」に第一弾「ゲルニカの旗 南の海の島」を、そして第二弾「かぐや姫」を投じました。この本を手にして読了された人々の声。
手作りの本ということで、いったいどんな本なのだろうかと疑心半分に注文してみたが、作り手の魂がこもったズシリと心に響く美しい本だった。
なによりも