■はじめに・ご挨拶
初めまして。
山口県美祢市に在住しています、untitled coffee の末永忠士と申します。
僕は美祢市にあります古民家で、まずはコーヒースタンドとして、近々お店をスタートさせます。コーヒースタンドとして営業しながらさらに店内をリフォームし、店内にお客様をお招きできる珈琲屋として、2022年1月にあらためてオープンしようとしています。
このクラウドファンディングの目的を一言で表すと、“開業予定の古⺠家のリフォーム費用を集めるため” なのですが、学生時代からこの夢を応援してくださる方々のおかげで、なんとかここまで辿り着くことができました。本当に本当に、ありがとうございます。
いつも見守ってくださる方々、そして、これから出会う方々にも、今の僕の想いを少しだけ、伝えさせてください。
(現在のコーヒースタンド)
■「君のアイスコーヒーは、他の誰かが淹れた珈琲より、美味しい」
この一言が、僕の人生を変えた
僕は子どもの頃から何の取り柄もなく、何かやってみても結果を残せない自分に自信がありませんでした。高校時代、僕は野球部に所属していましたが、選手として活躍したいという気持ちとは裏腹に、監督から「裏方にならないか?」と提案されたことでさらに自信をなくし、「僕は要らないんじゃないか…?」と、16 歳にして自分の存在価値すら疑うようになっていました。
葛藤を抱きながらも、「僕の実力を考慮されてのことだから仕方ない」と、裏方になることを決意。ノックやバッティングピッチャーを務め、選手をサポートする傍ら、外部から来られるお客様や他校の監督、コーチをおもてなしすることが僕の役目になり、そのおもてなしの中で珈琲をお出しすることが、僕が珈琲と関わるようになったきっかけでした。
ある夏の、とても暑い日でした。
監督に一杯の珈琲をお出ししたことが、僕のその後の人 生を大きく変えることになりました。
珈琲を淹れるのに使っていたのは、よくある家庭用のバリスタでした。誰が淹れてもボタンひとつで同じ味の珈琲ができるのですが、監督から、
「君のアイスコーヒーは、他の誰が淹れたものより、美味しい。歴代のマネージャーでも君が一番や」
と言われたのです。
「誰が作っても変わらないのに…」と思っていました。正直、なぜ美味しいと感じてもら えたのか、僕にもわかりませんでした。すると後日、監督から、
「わかったぞ!君のアイスコーヒーは、氷を砕いて入れてくれている。だから美味しいんだ!!」
と言われたのです。
実は僕は、冷凍庫で製氷した氷をそのまま使うのではなく、自分でさらに細かく砕いてから珈琲に入れていました。味に影響を与えたかどうかは今となってはわかりませんが、思い返してみればとても暑い日だったので、それが珈琲全体を均一に冷やし、より美味しく感じたのかと。
自分の何気ない工夫や行動で、こんなにも誰かが喜んでくれた経験は、当時の僕には本当に貴重でした。
この日から監督は来校されるお客様に、「この子の淹れる珈琲は美味しいんですよ」と言ってくださるようになりました。この監督の一言があるおかげで、お客様との間に会話が生まれ、また、「美味しい」と言っていただけることがどれほど嬉しいかを知りました。
これらの経験から、
「珈琲は