人と人を繋げるものである」、「珈琲は人の心を動かすことができる素敵なものだ」
と、僕は気づいたのでした。
高校卒業後は医療系の大学に進学しましたが、珈琲への想いは次第に大きくなるばかりで、大学に通いながら、自家焙煎した珈琲豆のネット販売をはじめました。
ここでもありがたいことに、お客様から美味しいとのお声をいただくことができ、また、中には僕の珈琲をきっかけに、お店でしか珈琲を飲んだことがなかったのに、ご自宅で珈琲を淹れるようになってくださった方もいらっしゃいます。こんなふうに誰かに良い影響や 変化をもたらすことができることになるなんて想像もしておらず、本当に嬉しかったです。
自分に自信を持てず人との関わりも希薄な僕でしたが、こうして珈琲を通じて全国のたくさんの方々と繋がることができ、その繋がりの中で得られる喜びを、たくさん教えていただきました。
ますます珈琲の可能性とその魅力に惹かれ、自分がこれから珈琲と関わる中でどうなっていきたいのか?お客様に喜んでいただけることは何だろう?と考える時間も⻑くなりました。その中で、焙煎機の規模を大きくするために、昨年もクラウドファンディングをさせていただき、手廻し焙煎機を購入させていただきました。
( 前回のクラウドファンディングの様子はこちら↓)
↓購入当初の手廻し焙煎機
↓現在(たくさんの珈琲豆をお届けしています)
初めてのクラウドファンディングでは、励ましのお言葉も、厳しいお言葉も、たくさんいただきました。この経験のすべてが、珈琲屋として自分がどう在りたいのかを考える、さらなるきっかけになりました。そして、多くの方々のご協力と応援があっての untitled coffee なんだと、本当に皆さまに支えられてばかりの自分に気づき、多くのことを学ばせていただきました。
今年3月に大学を卒業し、一度は病院に就職したものの、珈琲豆の販売だけでなく、珈琲を通じて人と人が繋がれる場所、忙しない日常を離れられる時間を提供したいという気持ちは日に日に募り、珈琲屋を一日も早くオープンしたい気持ちが強くなっていました。
悩んだ末に勤めていた病院を7月に退職しました。物件探しや必要な手続きに奔走し、ようやく今、古⺠家のリフォームに着手できるところまで来ています。
↓これからリフォームする古民家!
■untitled coffeeが珈琲とつくる、空間、時間はこのプロジェクトからはじまる
これまでの untitled coffee は、珈琲豆のネット販売のみの活動でした。
でも、ここまで書かせていただいたように僕が本当にしたいのは珈琲豆の販売や、ただ珈琲を淹れるということではなくて、僕が経験したように、珈琲を通じて人と人が繋がって、 新しい何かが生まれる空間や日常を離れて自分と対話する時間を、僕の淹れた珈琲で一緒に、つくること。
抽象的かもしれませんが、忙しない日常から離れて、時間を忘れたくて飛び込んだ珈琲屋で、一杯の珈琲とともに過ごす時間を、五感で感じてほしい。時計の針でなく、夕陽が差し込むことで夕方に気づくような、ゆっくりと流れる空間をつくりたい。
つまらない