狩猟イベントに出席
地域支援
・島民の生活支援(荷物運搬/困りごと対応等)
・各種島内行事及びイベントの開催支援参加(祭り等)
・地域教育の支援(学校行事に参加等)
・各地区役員会出席
・沖の島開発促進協議会役員会出席及び行政陳情に同行
・島内の草刈り(各地域/景勝地/白岩岬公園/ヘリポート等)
・島内し尿回収作業の支援
・消防団加入、地域防災行事に参加
・長浜地区浄水場管理及びメーター検針
・移住希望者対応
その他
…という疑問があるかと思います。活動内容は各市町村によって違い、私の場合は集落活動センターの事務局を柱とした離島振興業務です。全般的に共通なのは都市地域から過疎地域に移住し、3年間その地域に居住して「地域協力活動」を行いながらその地域への定住・定着を図る。という総務省が推進している取組です。…とは言いつつも法的拘束力は無いので地域おこし協力隊任期が終わる3年後に定住せずに各々の地元に帰るという選択も可能です。
産業振興の一環で炭窯作りに取り組む様子(沖の島集落活動センター妹背家)
私は沖の島に移住して島を知ることが先決だと思い、まずは住民全世帯にご挨拶に伺いました。次に地理を知る為に道なき山の中まで島中を駆け巡りました。そして島の歴史を学ぶ為に島の方々に昔の話を聞き、本を読み漁りました。そうしている間に島の大自然を体験して、歴史を知り、島の方々に優しく受け入れていただいて、移住してすぐに沖の島に魅了されました。また、地域おこし協力隊業務の離島振興とは何なのだろうか?何がどうなったら離島振興なのか?島は何を望んでいるのか?自分はどんな活動をしたら良いのか?日々、自問自答をし続けました。沖の島のことを毎日考えているうちにいつしか沖の島のファンになっていました。今では沖の島の知識・想いは島で生まれ育った方と違いはないと自負することができます。沖の島のことが大好きです。島での暮らしは私の心を豊かに満たしてくれて、いままで生きてきて今が一番幸せです。だからこの島で暮らし続けようと定住を決めました。
沖の島 母島地区の祭り後の様子
とは言っても地域おこし協力隊の任期が終わった後の生業の良い案が思いつきません。そんな中で県と市の行政職員の方々からアドバイスをいただきました。
「島だと綺麗な海を活かした塩がいいのではないか?」
なるほど、確かに塩なら沖の島の魅力を活かすことができます。足摺宇和海国立公園、海域公園地域の沖の島の海の綺麗さは抜群です。前職で培った自動車製造業の生産方式も製塩業で活かすことができます。早速、同じ高知県内で製塩業をしている事業者さんへ視察に行きました。その後、泊まり込みで学ばせていただいて塩作りの楽しさ、奥深さに惹き込まれていきました。
視察及び学ばせていただいた㈲ソルティーブ様
塩ができる過程は化学そのものではありますが、最先端の工場製塩ならともかく私が始めようとしている流下式塩田及び天日干しの自然製塩方法ではそれらを予測して安定的に製造できるものではありません。原材料の海水は月や潮の満ち引きによって成分が変化したり、季節や天候によっても変わってきます。流下式塩田で海水濃度を高める際も、天日干しする際も同様に毎日変わってきます。製塩条件が非常に多いです。その日々の違いを理解しながら塩を結晶させていくのを手助けして見守るのが塩職人です。塩が結晶するのは化学的ですが、自然と寄り添って共生していなければ良い塩は作れません。逆に工場製塩では作れない美味しさを作り出せるのが風と太陽の力を用いた自然製塩方法なのです