はじめに・ご挨拶
チームの名前は AutoteX (読み:オートテックス)で,CAD自動化技術を扱い技術を磨いています。
メンバーは20年以上設計製図の実務を行っている者です。開発、設計に追われる中,どうにか作業を自動化できないものかと取り組んできました。取り扱ってきたのは AutocadのVBA, 3DCAD NXのjournal機能、2DCAD MicrocadamのHD-API+VB等です。また直近の7年間位は CADの自動作画技術を若手技術者に教えています。
さらに去年の11月位からAutocad VBAの自動化についてYoutubeに解説動画を数本 上げています。下記は3Dモデルの作成を扱った動画です。他に2D図面、3Dモデルについて具体的な例を扱いながら オブジェクト、メソッド、プロパテイの基礎を動画で説明しています。
興味のある方は Youtubeで「CAD 自動化」で検索してみてください。
動画で説明しているのは 2次元にも3次元にも使える利用者の多いAutocadです。
※Autocadと製図互換性のあるBricsCAD、ZWCADは メーカー解説によるとVBAについても互換性があるとのことです。ただしこれらCADソフトを購入できる余裕がないので現段階では実際に確かめていません。今後是非扱っていきたいと考えています。
プロジェクトで実現したいこと
若手技術者にAutocad VBAによる自動作画を教えていましたが、説明に多くの時間をかけているにもかかわらず 教育後に新たな自動化ソフトを自らひとりで作成できないという問題がありその指摘を多方面から受けました。
そこで何が問題なのかを若田技術者を含む関係者に指摘してもらいました。以下はその内容です。
・Autocad VBAについて説明している市販の書籍がない。
・Autocad VBAはむずかしい 、体系だった説明がなく理解できない。
(注:Autocad VBAが難しいということではなくExcelVBAと構文はほぼ同じです。
学ぶ機会(書籍購入、講習会参加等)がないのが原因です。)
・構文などのきちんとした説明が不足している、
・私たちの作っていたテキストは頁数も 内容も薄い。
・ソフト作成に ハンドブックとして利用できない、等
これから若手技術者が学習しようとしても(日本語の)市販の書籍がないのが最大原因です。(私たちもテキストを作るのに米国の書籍を高い金額で購入し、その本の厚みが5cmちかくもあり相当苦戦していたのです。私たちの作ったテキストが貧弱なものであったのは間違いないことでした。)
この問題を打開するためテキストを全面的に見直すこととしました。 体系だった説明に注意し、構文説明をしっかり行い 例も豊富にするという方針とし 従来のテキストである『基礎編』に相当するものに加え 新たに『入門編』を追加しました。これらのテキストにより従来よりずっとわかりやすいとの回答をえることができました。
日本語のAutocad VBAの本がない以上 おそらく 日本中の技術者が同じ状況でしょう。
私たちが作成したテキストにより少しでも技術者が楽にCADの自動化技術を取得できるようになればいいと思っています。
プロジェクトをやろうと思った理由
AI時代と言われている時代に、技術者の多くはまだ手入力で2D作画、3Dモデル作成を大変な時間をかけて行っています。将棋や碁のAIソフトが一流のプロを打ち負かしている時代に、すべてが手入力 作業では生き残れない