【あしなが学生募金】学ぶという自己選択をこれからも

【あしなが学生募金】学ぶという自己選択をこれからも
今年度、あしなが学生募金事務局はコロナウイルスの影響で街頭募金を中止することとなりました。しかし、まだまだ支援を必要をする子どもたちがいる限り私たちの活動は続いていきます。これからも多くの遺児の進学を継続していくために。


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【あしなが学生募金】学ぶという自己選択をこれからも
3 ~ 4 分

皆さん、はじめまして。あしなが学生募金事務局で東北エリア代表を務めています、堀川琉(ほりかわりゅう)と申します。

あしなが学生募金事務局は、企画・運営を学生で行い毎年春、秋の2回全国約200か所にて全国一斉に街頭募金を行っています。この街頭募金で集めたご寄付は全額をあしなが育英会に寄付し、日本とアフリカの病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちや、障がいなどにより親が働けない家庭の子どもたちの奨学金として使用しています。

今年度、あしなが学生募金事務局では100回の記念募金を行う予定でした。しかし、新型コロナウィルスの影響で春だけでなく秋の街頭募金も中止せざるを得なくなりました。この一年間街頭で遺児たちの声を届けられないこの現状は、50年間遺児たちの進学を支えてきたこの奨学金制度にとって危機的なものだと思っています。

だからこそ、例年であれば街頭で直接皆さまにお伝えさせていただいていた様々な想いをこのページに綴らせていただきました。是非、最後までご覧ください。

そして、私たちと共に「遺児」という存在にご理解頂ければ幸いです。

あしなが学生募金事務局では、交通遺児、自死遺児、災害遺児、病気遺児、アフリカ遺児支援と社会で表面化している社会問題に対して、助けを求める遺児たちに支援の輪を広げてきました。活動する多くの学生が自身も同じようなバックグラウンドを持つからこそ、「遺児たちを助けたい」という一心で多くの先輩方が繋いできたバトンを私たちも受け継ぎ活動を続けてきました。

今春、あしなが学生募金では50年目の節目を迎えることができました。約116億円のご寄付を頂き、10万人以上の遺児たちの進学の夢をかなえる事ができています。

これは、私たちが街頭で上げる声、遺児たちの声に耳を傾けてくださった多くの方々や私たちと共に街頭募金に協力してくださるボランティアスタッフの方々。何より遺児たちの存在に気づいてくださるすべての方々。

今あげたすべてがあったからこそ、実現できた遺児学生の”進学する”・”学ぶ”という選択だと思います。

あしなが学生募金 実績報告

この100 Ashinaga global shallngeというプロジェクトでは、前回の第1弾、今回の第2弾と多くの遺児学生が街頭で声を上げられない代わりにクラウドファンディングという形で自身の経験や体験してきた事・当事者だから言葉にできることを切に綴ってくれています。

私自身は遺児学生ではありません。ですが、「彼らの進学を支援するとともに、”遺児”という存在に誰よりも理解を示したい」と想いでこの三年間活動に携わってきました。だからこそ感じることは、「遺児が遺児を支援するだけでは足りない」ということです。

もちろん、当事者だからこそ、自分事として支援の必要性を身をもって訴えられることは確かなことだと思います。それでも私たちは遺児の日常生活を変えることできていません。

これは、社会の中で”遺児”という存在がよく理解されていないことにあると思います。

死別の悲しみや苦しみ、親御さんに障がいがあるなどそれぞれのバックグランドと自分なりに向き合っています。自分自身の過去と向き合えるその日を待っている学生。今まさにその事実と向き合っている最中の学生。既に受け入れられていると思っている学生。

彼らは決して”かわいそうな子どもたち”ではありません。パートナーを失ったお母さん・お父さんのた