立花なお実と深崎ゆずきが熱演する菅乃廣監督「Yo-in」をみんなに観てもらいたい

立花なお実と深崎ゆずきが熱演する菅乃廣監督「Yo-in」をみんなに観てもらいたい
田山花袋の私小説『蒲団』を下敷きに、映像化がタブー視されてきたエロスに挑戦。脚本家と俳優を兼ねる作家は、たえず『文学』を演じていなくてはならない。作品の余韻(Yo-in)からいつまでも抜け出せないエンドレスな世界を発信するためにこのプロジェクトを立ち上げました。是非ご支援お願いいたします!

はじめに・ご挨拶

初めまして、宮崎恭一と申します。

宮崎恭一 - Wikipedia

皆さんはコロナ禍の中どうお過ごしでしょうか?

私は菅乃廣監督と組んでタブー視されてきた田山花袋「蒲団」の映像化に挑戦したいという夢を抱いてました!

皆様のお力をお借りして女優の輝いてる姿を一緒に作りませんか?
●このプロジェクトで実現したいこと

「性」を露骨に描いて永い間タブー視されてきた日本の文豪、田山花袋「蒲団」

菅乃廣監督は、私小説では、作家と主人公が同一視され、作品が作家の主観的吐露になる、という世界観を持っており、「蒲団」を下敷きに「Yo-in」というオリジナル脚本を完成させました。題材の表現に欠かせない女優の立花なおみと、深崎ゆずきの体当たり演技に挑戦することになり、多数の映像化希望の声に答え、「Yo-in」の映画を製作します!
●「Yo-in」あらすじ

「私の衣装が靴だけって・・・・どういうことでしょうか?」
 MICHIYOは、テーブルに置かれた真っ赤なハイヒールを戸惑いながら眺めいていた。
 演出家の『彼』が、説明を続ける。
「横山芳子役の君には、舞台の本番では全裸になってもらいたい。私は、今回の演劇を、竹中時雄の目線で演出したいんだ。時雄は常に横山芳子を、性欲の対象として見ている。横山芳子は服を着ていても、時雄の頭の中では常に全裸なんだよ」
 演出家の『彼』は、あたためていたプランをMICHIYOに打ち明けた。
 初めての芝居で全裸・・・そんな話は聞いていない。芝居には出たいが・・・・戸惑うMICHIYOは、「横山芳子役をやるかどうか、考えさせてください・・・」と結論を先送りした。
 今回の芝居の原作は、田山花袋の私小説『蒲団』。日本の自然主義文学の代表作で、その内容の衝撃さに、日本文学界に多大な影響を与えた作品だ。
ストーリーは、小説家である竹中時雄のもとに、横山芳子という美人女学生が弟子入りするところから始まる。下心を抱いた時雄は、芳子を自宅二階に下宿させるが、妻子持ちの時雄は、芳子と関係を結ぶことは許されず悶々とした日々を過ごす。やがて芳子に若い男の存在がいることを知ると嫉妬に狂い、芳子を追い出してしまう。そして時雄は、残された芳子の夜着の匂いをかぐ・・・という内容だ。
 キモイ男の悲哀しか感じない作品だが、脚本も担当する演出家の『彼』には、斬新な演出プランがあるという・・・このキモイ話がどんなアートに生まれ変わるのだろうか・・・そして舞台で全裸になった自分が作品に花を添える・・・脚本はまだ執筆中。裸体をさらす相手となる竹中時雄役が誰なのかも、まだ聞いてはいなかった。どんな素敵な人が演じるのだろうか・・・MICHIYOは、体がほてってくるのを自覚した。
メールの着信。演出家の『彼』からだ。文面をみたMICHIYOは、その内容を疑った。
『君の裸を思い描きながら書いているうちに抱きたくなってきた』
 高揚していた気分が、一気に覚めていくMICHIYO・・・何なの、このメールは・・・。
『どういう意味ですか?』と返すと、すぐに『ゴメン、書いているうちに変な気分になっちゃって』と返事がきた。
 まさかこの人が、私の相手役? 不安と嫌悪が心の中で膨らんでいく・・・。

私小説では、作家と主人公が同一視され、作品が作家の主観的吐露になっていく。そして、脚本家と俳優を兼ねる作家は、たえず文学を演じていなくてはならない・・・。