初めまして。
京都の木屋町にある沖縄料理屋「ナンクル食堂」店主、ナカノセイジと言います。
2006年に京都・梅津で開業。
酒の神様で有名な「松尾大社」の近くです。
梅津エリアで1度移転してから、2019年に木屋町に移転、現在に至ります。
スタッフとお客さんに恵まれ、もうすぐ丸16年。
最初は15人も入れば満席になるような小さな店でしたが、現在は定員50人ちょっと。
移転するたびに少しずつ店が大きくなっていきました。
京都の沖縄料理屋では唯一ステージがある店で、不定期的にライブイベントも開催しています。
店のコンセプトは「ナンクルに行ったら、沖縄に行かんでもええやん」。
沖縄に行ったような気分になれる、「なんかよかったなー」と思ってもらえるお店づくりをずっと心がけてきました。
食材は、できる限り沖縄から直送。
「海ぶどう」や「島豆腐」「島らっきょう」等々はもちろん。
京都沖縄県人会の紹介で、宮古島から「生マグロ」を仕入れるルートもできました。
オリオンビールは、生樽はもちろん、瓶や缶まで。
ちなみに【オリオン樽生クオリティセミナー】受講は、ナンクルが京都第一号店です。
泡盛も、沖縄県内全ての酒造所の泡盛を取り揃え。
定番から限定まで、銘柄数は常時100を超えているので、おそらく京都で一番だと思います。
そのほか、日本酒や梅酒、ラムやウィスキーに至るまで、沖縄にこだわった仕入れをしています。(※沖縄でも日本酒やウイスキーを作ってる蔵があるんです)
ライブがある日はより華やかな空間に
こだわりは沖縄からの直送食材
コロナによる飲食店への影響は、あらゆるメディアで喧伝されているので、改めて説明するまでもありません。
ただ、ナンクルは、小さな店からスタートしているので地元の常連さまが多かったことが幸いして、そんなメチャクチャなダメージを受けることはありませんでした。
もちろん直撃の昨年4月+5月、忘年会が消えた12月はほんとに大変でしたが、6月から11月までの半年間は売上の落ち込みはほとんど無く、前年対比でほぼフラット。
これはひとえに、ずっとお客さまとのつながり、業者さんとのつながり、地域とのつながりを大切にしてきたからだと思います。
コロナ禍になってから、【つながり】というのは、特に意識するキーワードです。
うちのようなチェーン店ではない個店は、仲間とはもちろん、知らない人とも、いろんな方が「出逢い」「つながる」ような場所を作りたいと思って店をやっています。
開業以来、ずっとそこは大切にしてきたことですが、コロナで改めて「つながり」を再認識していた時に、たまたま酒販店さんから「泡盛『いちゅやん43度』が売れ残ってる』という話を聞きました。
「限定販売してもう3年近くなるのに、まだメーカーに在庫が残ってる…」
なに、その「いちゃゆん」て?
「組合の声かけで、全46酒造所の泡盛を全部ブレンドしてできた泡盛で」
あ、そういえば、なんかうっすら知ってる、、、
「県外は一般売りは無くて、ほぼ催事用の販売だったので」
あ、だからか。
「全部の蔵の泡盛を集めて均等ブレンドした泡盛なんて、もう奇跡的ですよ。46の蔵がよくまとまりましたよね」
ほんまや、、、
そんな『つながってる泡盛」があったんや!? で、それが売れ残ってるの?
沖縄県内全46酒造所のつながりから生まれた、奇跡の泡盛「いちゃゆん」
沖縄には、北は伊平屋島、南は波照間島まで46もの酒造所があります。
島の人が、島の水で、島