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【あしなが学生募金】『当たり前の幸せ』を届けたい
3 ~ 4 分
皆さんこんにちは!
私は、丹能萌絵(たんのうもえ)と申します。現在、関東の大学1年生で観光学を専攻しています。
2020年に世界中に蔓延したコロナウイルスにより私達の生活は一変しました。私は、今年度大学に進学し新しい生活に胸を膨らませていました。しかし、新型コロナウイルスの影響により、入学式は中止になり友だちも思うようにできません。「課題の内容がわからない」「どうレポートを書けば良いのだろう」「私はひとりぼっちなんだ」と不安になりながら孤独にオンラインでの授業を受けています。
第99回 あしなが学生募金の様子(東京)
あしなが学生募金事務局は、春と秋に「あしなが学生募金」の街頭募金活動を行っています。街頭募金での支援を全額をあしなが育英会に寄付します。
しかし、新型コロナウイルスの影響により中止の運びとなりました。現在、奨学生の総数が約7500人です。奨学生の奨学金の原資を集めるために、クラウドファンディングを実施することになりました。クラウドファンディングによる支援金は街頭募金と同様、国内とアフリカの奨学金支援に1:1で使用されます。
現在、募金活動も中止になり私たちは声をあげることが難しい現状です。そのため、今回のプロジェクトで、今ある遺児家庭と障がい者家庭の子どもたちの現状を一人でも多くの人に理解してもらいたいと思います。
私は、あしなが育英会の奨学金のおかげで大学に進学できました。
私は中学1年生の時に父を亡くしました。私は、中学校に入学したばかりで弟は生まれてまだ8ヶ月でした。急な出来事に私は未来が見えませんでした。また、母は専業主婦でした。そこから大母は、黒柱である父の代わりに一生懸命働き、女手一つで私たちを育ててくれました。
私は、勉強が大好きです。しかし、毎日、育児や仕事や家事に疲弊している母を見ると「大学に進学したい」とはなかなか口にできませんでした。そんな私を救ってくれたのは、あしなが奨学金でした。奨学金のおかげで大学進学し夢を叶えられると心から嬉しく思いました。
私には、故郷を活気のある街にしたいという夢があります。
私は福島県出身であり震災を経験しました。当時私は小学生であり、津波で町が飲み込まれていく様子や大好きな町が苦しい状況に見舞われたのを目の当たりにました。また放射能の影響により、差別や偏見に悩む時期もありました。故郷のために自分にできることは何か、私は日々考えていました。その経験から私は故郷をもっと活気のある街にしたいという夢ができました。また、父は生前、復興のために仕事をしていました。「今頑張らないといけないんだ」と雨の日も風邪の日も私と母がいくら止めても仕事に生き続けていました。私も父の志を引き継ぎ故郷のために頑張たいと思い、観光学部に進学し地方創生や観光ビジネスについて勉強しています。
現在は、大学の一部対面に伴い一人暮らしをしています。アルバイトに、部活に勉強とても大変です。しかし、自分の好きな学習ができて幸せです。
繋がりが見えない今だからこそ、私達は声なければなりません。
沢山の遺児たちが夢を諦めなければならない現状を変えたい。
一人でも多くの遺児たちの夢を応援したい。
そのために私たちはご支援、ご協力をしてくださる「あしながさん」の力が必要不可欠です。
第98回 はじまりの会議の様子(東京)
あしなが育英会の調査によると、遺児家庭の平均月収は14万6,380円(*1)と