石巻の街中にある3つのアートギャラリーで若手作家を中心とした企画展を開催したい!

石巻の街中にある3つのアートギャラリーで若手作家を中心とした企画展を開催したい!
宮城県石巻市の街中にある3つのギャラリーで石巻在住の若手作家を中心とした企画展「手つかずの庭」を開催します!震災以降、この土地で生まれた街へのイメージに縛られすぎずに、これからもここで活動していく作家たちが制作を続けていくための実験的な企画展示です。ぜひご支援・ご協力をお願いいたします!

るということが一番重要なテーマでもあります。

参加作家たちは、自らの制作に向かっていくためにも、先に述べたような複雑に絡まり合った線を解き、この街の膠着したイメージから抜け出す必要があるでしょう。
複雑に絡まり合った線を解き、その先へ向かう

企画展に参加するギャラリーのメンバーのほとんどは、アート界では「若手」と呼ばれる年代です。(今回の参加作家の最年少は20歳。また企画展参加作家の約6割ほどが20代。)

自分の制作の方向性や、作品にしたいことのメッセージ性、ひいては人生においても、まだまだ発展途上にいる段階の作家たちが過半数を占めています。

そのような中で、私たちが「キュレーションをする=特定の視点(テーマ)を持って収集、選別、編集し、新しい価値を持たせる」ということは、この街で生まれた「線=意味」を紐解いていく必要性からこの企画展の趣旨に反するのではないか、と感じました。あえて「キュレーションをしない」ということで、今までこの街で生まれた「沢山の線=沢山の意味」を紐解き、これまでとは違った街との出会いが訪れることを期待しています。

企画展のテーマやキュレーターの創り出したい世界観などによって排除されてしまうアーティストができないよう、「誰も排除しない」ために今回の企画展ではキュレーションをしない、という選択をしました。「キュレーションをしない」という事は、長期的に見れば多様な生態系が生まれることになるのではないかと私は考えています。また、「キュレーションを行わない」ということは、その場を調整するという行為に近く、今回の企画展で目指したい展示空間、企画展全体の雰囲気である「雑多な空間を調整する」ということにもつながります。

上記のような理由から私たちは、若手の作家ができるだけ制限なく各人の制作ができるようキュレーションなしの企画展示を開催いたします。
参加ギャラリーおよび、作家の紹介

本企画に参加するギャラリーの概要を、展示空間を合わせて簡単に紹介させていただきます。

「石巻のキワマリ荘」

▲2017年に石巻在住の建築家によって改修された。今は大きなマンションで見えなくなってしまった本来の入り口がガラス窓の右手に見える。

設立年:2017年
代表: 鹿野颯斗
現在のメンバー:鹿野颯斗、富松篤、ちばふみ枝、SoftRib、ミシオ

「石巻のキワマリ荘」は「Reborn-Art festival 2017」をきっかけに、アーティストの有馬かおるが設立したアートスペースであり、4つのギャラリー運営を一つの民家で行なっています。現在は、GALVANIZEgallery、おやすみ帝国、mado-beyaなどのスペースが運営され、地域とアートの関係性に着目しながら継続、成長、発展する場所として、石巻在住の作家たちが集まり様々な展示が行われています。

▲mado-beya ちばふみ枝個展「海とカモシカ 写真展」展示風景

▲ミシオ個展「光の束」展示風景

▲鹿野颯斗個展「偶然の波打ち際」展示風景

▲Softrib個展「TRANSI」展示作品

▲富松篤個展「漂着する存在の記憶、かたち」展示作品

「ART DRUG CENTER」

▲ART DRUG CENTERは茶色のドアを開けると1階、2階がギャラリーになっている。1階左側には守さんが営む花屋さん。

設立年:2019年
代表:有馬かおる、守章
現在のメンバー:有馬かおる、守章、大鎚秀樹、後藤拓朗、金澤弘太、キラーギロチン、かんのま子

ART DRUG CENTERとは199