けました。
大将も今年で75歳。
楽しく働いている様子ですが、体は嘘をつきません、、、
続けて大将からまさかの一言を言われました。
「僕の代わりに、花屋をやってくれないか?
地域に花屋が無くなったら困る人が沢山いるんだ。
若くてパワーがある藤井くんに是非やって欲しいんだ」 と。
「え」
夢である自分のお店を持てるチャンス。
正直とても嬉しい一言でした。
とはいえ、自分でお店をやってくことは簡単ではありません。
人生の分岐点にもなると思い、すぐに決断できませんでした。
そこで、決断の前に実際の店舗で働かせてもらうことにしました。
働いて感じたことは大将と奥さん(ノリコさん)夫婦は本当に仲が良く、お喋りが大好きだということ。
休憩中には必ずお菓子とコーヒーを出してくれて、楽しくお喋りしてくれます。
長く働く中でそれが凄く大切なことと気づかされました。
そんな二人のもとには話をしたいお客さんが驚くほど集まってくるんです。
お花を買いにきてるというよりも、二人とのお喋りを目的に来てるような、、、笑
そんなお客さん達を見て、
「もし太陽フラワーが無くなってしまったら、どうなってしまうんだろう。」こう思いました。
太陽フラワーは、
単純に花を売るだけの場所じゃなくて、お客さんの生活の一部になっているということがわかったんです。
これまで僕も「藤井商店-FUJII SYOTEN-」として
たくさんのお花を届ける中で
お花が持つ、人に笑顔や愛を与える力、
お客さんと会話することで得られるパワーや繋がりを実際に感じることができました。
北区味鋺という地で大将とノリコさんの作り上げてきた笑顔を守りながら、
もっとその輪をひろげたい。
お花をもっと身近で日常に当たり前にあるようにしたい。
『ここに花屋を残す』
覚悟を決めました。
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店舗名は、ローマ字表記で、「TAIYO FLOWER」
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大将がこれまで作り上げてきた太陽フラワーという名前を引き継ぐことにしました。
もちろん、伝統は大切にし、この地域の方にとって生活の一部としての花屋は残していきます。
しかし、花屋らしい花屋にはしません。
これまでポップアップストアでコラボしてきたような、異業種の方達とさらに交流を深め、
新しい花屋の文化を作って行きたいと思っています。
花屋で服が買えてもいいし、コーヒーやお酒を楽しめてもいい。
大好きなハンバーガー屋さんやピザ屋さんに来てもらいたいし、
床屋の理容師さんに来てもらって
ヘアカットイベントをしてもいい。言い出したらキリがありません、、、笑
とにかくこの場所をきっかけに、たくさんの繋がりができて、
ここに来てくださった方の生活がより豊かに。
そして、老若男女、誰もが花を通して愛を感じることができ、育める場所にしたいです。
【TAIYO FLOWER 外観イメージ】
そして、僕は「花屋」という仕事に非常に大きなポテンシャルを感じています。
実際、花を飾ったことがない人に飾る習慣ができて「生活に笑顔が増えた」と言ってくれたり、
花を贈ったことがない人が初めて贈って「贈るこっちが嬉しい気持ちになるんですね」と言ってくれたり。
さらに、日常使いだけでなく結婚式やプロポーズなど
人生の節目の特別なタイミングに花を通して関わることができる。
大袈裟ではなく本当に多くの人を笑顔にできる力があり、愛を感じてもらうことのできる仕事だと思