「生きるのしんどい」そうこぼせる場所を子どもたちに #こどもLINEプロジェクト

「生きるのしんどい」そうこぼせる場所を子どもたちに #こどもLINEプロジェクト
新型コロナウイルスの影響で社会環境や生活様式は一変しました。子どもたちは孤立し、ストレスや不安も増大しています。その結果、子どもの自殺者数は過去最高になっています。「しんどい」とこぼせる場所をLINEでつくり、将来的には子どもたちを見守るセーフティネットに広げていきます。

の配布や行政機関の窓口に設置をしていただいています。さまざまな方からの協力を得て、7000枚近く配布や設置を完了していますが、さらに子どもたちがアクセスしやすくするためにも継続してチラシやカードの配布を行なっていきます。また、ネット上からも子どもたちがアクセスしやすいように「子ども相談LINE」専用のwebページの作成なども行なっていく予定です。

このプロジェクトでつくったモデルを全国へ

これまで子どもたちの相談先として、学校の先生方やスクールカウンセラーや電話相談を中心とした行政の相談窓口が中心でした。最近ではインターネットやスマホの普及に伴い、LINEをはじめとするSNSでの相談窓口が増え始めています。一方でLINEをはじめとするSNSでの相談は、まだまだ発展途上です。電話相談や対面相談とは違い、文字情報のみのやりとりということもあり、LINEやSNSで子どもたちに寄り添うことに特化した相談員の育成体制の構築、相談対応のさらなる充実が必要不可欠です。

これらの状況から、今回のプロジェクトではただ単に「LINEの相談窓口をつくる」ことがゴールにしていません。子どもたちが地域や子ども支援団体を含めてさまざまな人たちに見守られ、安心して大人になっていける社会のモデルと新しいセーフティネットをつくることがこのプロジェクトの本当のゴールです。

具体的には、LINEやSNSで子どもたちが本当にアクセスしやすく、子どもたちを孤立から守るセーフティネットをつくっていきます。また、今回のプロジェクトで構築したモデルを行政のLINEやSNSの相談窓口にも波及させられれうように行政と連携し、新たなモデルづくりも行なっていきます。さらに、大阪府で始めたこのモデルを全国に広げることで、より多くの子どもたちを孤立から守るセーフティネットに発展させていきます。

これまでの相談で得たノウハウを全国へ

これまで子どもたちの電話相談事業を13年にわたって行ってきました。いじめ、不登校、虐待、家族関係、希死念慮、生きづらさなど内容は多岐に渡ります。こういった声に耳を傾け、各分野の専門家の力を借りながら子どもたちに寄り添ってきた13年間でもあります。

そうして培った相談員の人材育成のノウハウや子どもの相談に特化した相談対応のノウハウを、今後さらに広がっていくLINEでの相談に生かしていきます。さらに、このノウハウをLINEやSNSを活用して子どもの相談を受け付け用としている全国の団体にも提供していきます。

このプロジェクトを皮切りに、モデルとノウハウを展開することでより多くの子どもたちが安心して大人になっていくためのインフラを整えていきます。

関西こども文化協会 理事長の松浦善満より、みなさまへのメッセージです。

広がる子ども間の距離の拡大・深まる孤立化にストップを
―ライン相談事業の発展に皆さまのご支援をー

コロナウイルスによる自粛生活が1年以上続く中で、出口が見えない状況が学校だけでなく家庭においても進行しています。

具体的には、子ども同士の距離が広がり、同時に子どもと大人の距離も広がりつつあります。いじめの発生数は減少していますが、子どもの関係性が希薄になることで当事者間の不安感や孤立感は一層深まっています。その結果、不登校の子どもが明らかに増加し、引きこもり傾向の子どもと若者も確実に増加しています。また、女子を中心に鬱傾向や自傷行為、自死念慮の広がりも心配されます。

こんな時、子ども食堂や子どもの居場所づくりなど、子どもの関係作りで実績を蓄積し