地元の農産物を売って古い車を広告塔として復活させる、農家支援プロジェクト

地元の農産物を売って古い車を広告塔として復活させる、農家支援プロジェクト
近年、高齢化と若手の敬遠により離農する農家が増えており、農業継続は危機的な状態にあります。 そこで、ご支援いただいた資金等で現在不動状態の1954年式日産オースチンを整備・車検受けし、宣伝効果の高い広告塔として再活躍させることによって、農業継続資金や地元農産品の広告媒体を確保する。

はじめに・ご挨拶

兵庫県多可郡という農村地帯で農業を営んでいます大西と申します。公務員を定年退職して自宅の農業に従事するようになり、現在農業の様々な問題に直面するようになりました。
このプロジェクトで実現したいこと

私は最近、日産オースチンという昭和29年製の古い車を手に入れました。この車は希少性の高い珍しい車ですので、非常に目立ちます。何とかこの車を生かして地元農業の活性化が図れないものかと色々思案しました。

 思いついたのが、次の3点の実現です。

①農家が生産した作物の直販についてのテストデータ獲得のため自家農園で生産した農産物をリターンとして販売するとともに、車の整備資金の一部を捻出すること。

➁整備した車の目立つ宣伝効果を利用して、車を元気な農村、地元農産物販売の宣伝広告に活用する。

③車を有料の広告媒体として活用し、一般企業等から継続的な広告収入を得て農業継続化と近代化の必要資金の一部に充てる。
私たちの地域のご紹介

私たちの住む地域はいわゆる田園地帯です。兵庫県の中央部よりやや東寄りに位置し、山沿いに集落が点在しています。

緑が豊かで、あちらこちらに鳥のさえずりが聞こえます。秋ごろには田んぼが色づき、まるで少しづつ彩の異なった黄金色の絨毯が地域一面に敷き詰められているようです。

また、少し上を見上げると青空の下、黄色や紅色に紅葉した美しい山々が静かに迎えてくれます。

ドライブしながらお越しになると、コンクリートジャングルでは味わえない癒された気分を味わえることと存じます。
プロジェクトを立ち上げた背景

農業に従事するようになって、地域の農業が抱える様々な課題に出会うこととなりました。

(担い手不足)

農地はあっても、耕作する人がいないのです。高齢者が細々と耕作している農家も、間もなく後継者がいなくなり、他人に預けるか、放置するかになるものと思われます。他人に預けることができる地域はまだましですが、その受け手も高齢化が進んでおり受託農家も先行きなくなってしまうことでしょう。

若者が就農しないのは、農業では食べていけない、仕事がすごく重労働であり魅力がないという現状からだと思われます。

(重労働)

近年はそこそこ機械化されている農業ですが、それでも夏の暑いさなかの草刈り、培土等は人力に頼っており相当な重労働となっています。

(収入が得られない。)

また重労働に見合う収入が全く得られていません。例えば生産した米を販売したところで、通常の農家の収益は機械代と肥料代に消えてしまい、とても家族どころか自分さえ暮らしていけない収入なのです。

(原野化の危機)

このまま離農者が増加し続けると、一体誰が田畑を耕すのでしょうか・・・・

田畑は、1-2年放置するだけで草木まみれの原野になってしまいます。元通りにするにはおそらく5-10年の歳月が必要と思われます。

今のままでは、美しい地域の田園風景を見られなくなるのもそう遠くないと思われます。

早急に手を打たなければならない大きな社会問題だと思います。

こんな多くの課題を抱える農業ですが、現業の農家として、また、地域の一住人として少しでも課題解決の手助けができたら、それが、農業の活性化・継続化に微力でもつなげたら幸いとの思いからプロジェクトを立ち上げました。
これまでの活動

私は、現在兼業農家として農業に従事する傍ら、地元の農業法人の関係者として、受託農業にも関わっています。

地元農家が集まって結成された農事組合を母体に、数年前に現在の農業法人が立ち上げ