◆はじめまして!◆
株式会社南崎漁師倶楽部の代表平山文敏(ひらやま ふみとし)です。
南伊豆で生まれ育ち、子供の頃から当たり前のように海で遊び、高校を卒業後に素潜りでアワビやサザエをとることからスタートして、24歳から伊勢海老漁も始めました。
2年前に仲間と一緒に株式会社南崎漁師倶楽部を設立し、刺網漁でかかる地魚の加工販売も手掛け、市場に出回らず「未利用魚」となる魚の活用に取り組んできました!
食べれば、とても美味しい地魚たち。
南伊豆で獲れる美味しい地魚を、もっと多くの人に知ってもらい、手軽に食べてもらうために、今回は食育に取り組む栄養士の皆さんと組んで商品化にチャレンジします。
◆美味しい地魚を食べてもらいたい◆
このお魚はなんというお魚か分かりますか?
ブダイという白身魚です。
食べれば歯応えが良く、噛めば噛むほど旨味が出て、とても美味しい魚です。
伊勢海老は刺し網を海に仕掛けて獲るのですが、その際に一緒に地魚がかかります。
獲れる魚は、ブダイ ソイ アイゴ イズスミ、スズキなど種類は様々。
中でも、とくにブダイは伊勢海老と生息地が一緒で、岩礁地帯や藻場にいるので、網によくかかります。
しかし、大きさがバラバラだったり、一定の出荷量が揃わない為、これらの魚は一般の市場には出回らないものがほとんど。
多くは、捨てられたり、漁師が食べていたり、地域のみで消費されています。
このような魚を「未利用魚」といいます。
(伊勢海老漁で網にかかった地魚)
南伊豆では、伊勢海老漁で獲れる地魚のうち、約8割がブダイ。
このブダイを未利用魚にするにはとてももったいない!!
無駄にする魚を減らしたい!
これらの地魚をおいしく食べてもらう方法はないだろうか・・・
ずっとそう考えていました。
そうして調べているうちに、ある方法にたどり着きました。
◆「津本式」との出会い◆
その方法とは、宮崎県の津本さんが開発した魚の下処理方法。
「津本式究極の血抜き」と呼ばれ、魚の鮮度を保ち、臭みを消し、うまみを引き出すために考えつくされた下処理方法。
この津本式で下処理をすれば、夏場は磯臭いと食べられないブダイでも、美味しく販売できるのではないか、ぜひ取り入れてみたいと思いました。
そして宮崎県まで行き、津本さんから直々に「津本式」の下処理を学びました。
漁師が直々に習いに来たのは初めてだったそうです。
津本式で下処理をすることで、臭みも消して賞味期限を延ばすことに成功!
そして、地元の道の駅やネット(ポケットマルシェ)で販売することができるようになりました。
ネット販売でブダイを購入していただいたお客様からは、
「刺身はコリコリとアワビにも似た食感」
「唐揚げにしても絶品」
「美味しくてお酒が進みました」
しかし、手軽に食べてもらう・・・というわけにはいきませんでした。
なぜなら、下処理だけをした丸のままのお魚では、調理が難しく感じる人が多いからです。
日ごろから「魚は調理が面倒」「魚の調理方法を知らない」
というような話をよく耳にします。
もっと手軽にできれば、多くの人に食べてもらえるのではないか・・・
そう考えていたころ、「スポカン会議」というものに参加したことが、
道が開けるきっかけとなりました。
「スポカン会議」とは、経営者とクリエイターをマッチングするオンラインイベント。
経営者の持つ課題を、みんなで解決しよう!というもの。
私は経営者側で参加し、未利用魚をもっと手