一般社団法人トップアスリートグループは、2015年に国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)の「誰も置き去りにしない」というコンセプトに賛同し、積極的に貢献したいという観点から、車いすテニス部門を立ち上げ、車いすテニス選手の競技環境整備や積極的な海外遠征サポート事業を行うことに致しました。
障がい者として生きる選手たちが、健常者の選手たちと同じように遠征し、同じように活躍できる”インクルーシブな世界の実現”に、この事業を通じて少しでも貢献したいと考えています。
2021年度につきましては、弊グループがサポートする以下5名の選手たちの活動費を捻出する為、クラウドファンディングによる資金調達を実施致します。是非とも本事業、本プロジェクトの趣旨にご賛同頂き、ご支援賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
船水梓緒里(三菱商事)
高野頌吾
川合雄大(写真右端)
城智哉(左)/小田凱人(右)
数ある案件の中から、当プロジェクトをご覧頂きありがとうございます。初めまして。 一般社団法人トップアスリートグループ代表理事の長谷川光です。
私は20代前半に、日本のTOP10に入る男子プロのコーチとして活動していました。未熟ではありましたが、AIGジャパンオープン(現楽天ジャパンオープン)にも帯同させて頂き、フェデラーを始めとする世界のトップ選手のプレーを間近に見る機会にも恵まれました。彼らのテニスは、身震いするほどの感動と衝撃を与えてくれましたが、それと同時に、日本のトップ選手と世界のトップ選手のレベルの違いをはっきりと認識させられることとなりました。
この時の体験を通じ、私は、「日本一になってから世界を意識していては遅すぎる。日本一になる前、小学生から本気で世界を目指さなければこの差は絶対に埋まらない。」と考え、選手育成に特化したh2エリートテニスアカデミーを愛知県に立ち上げ、本格的なジュニア育成活動をスタートさせました。
幸いなことに事業は軌道にのり、全国制覇7人、グランドスラムジュニア出場など、国内トップクラスのジュニア選手を多数育てることに成功しました。しかしながら、世界に出ていく選手が増えれば増える程、自らが遠征帯同する回数や期間が長くなり、ホームクラブの指導が手薄になってしまうことに気付きました。とは言え、ホームクラブをメインにしてしまうと、世界のトップを目指す選手を引き上げられない。つまり、自分が思い描く理想的な育成環境を実現する為には、選手を安心して預けられる海外遠征経験の豊富なコーチと共に、二人三脚で選手を育てる必要があったのです。
とはいえ、そんな優秀なコーチを雇うような経済的余裕はクラブにはありませんでしたし、海外遠征に行きたいときだけ帯同してくれる、選手側にとって都合の良いパートタイマーのようなコーチなど見つかるはずもなく、新たに見つかった課題を目の前にして、途方に暮れる日々を過ごしていました。
ただ、これらの悩みを抱えているコーチは、私だけではありませんでした。今まではライバルだと思っていた各エリアのトップクラブのコーチたちに悩みを打ち明けたところ、全員が同じ課題感を感じていたことがわかったのです。
そこからはあっという間でした。意気投合した私たちは、自身が育てた選手を安心して預けられる、互いに信頼できるコーチたちに声を掛け、世界を目指す選手たちを協力して育てる全国ネットワークを構築しました。更にはグラスルーツから国内のトップオブトップまで、全てのレベル、カテゴリで選手を育成するピラミッド型の育成システムを創り