困難に立ち向かうミャンマー「国際産直」でマンゴー生産者のいのちと暮らしを守ろう!

困難に立ち向かうミャンマー「国際産直」でマンゴー生産者のいのちと暮らしを守ろう!
コロナ禍・クーデターの影響でマンゴーが売れず、農園とそこで働く農民の生活は非常に苦しくなっています。これを乗り越えるため、私たちはドライマンゴーの「国際産直」を始めます。そのために乾燥機が緊急に必要です。これでドライマンゴーを生産し日本の消費者へお届けします。今こそ、日本の消費者の支援が必要です。

【はじめに】

はじめまして。「ナチュラレッサ」と申します。私たちは、「生産者と消費者の健康」と、何よりも「大地の健康」(自然環境保護)のため、遺伝子組み換え農産物を使わない、農薬・化学肥料を使わない、食品添加物(合成保存料・合成着色料・合成香料等)を使わない、安全で安心できる食品の生産、製造、販売に取り組んでいます。

「ナチュラレッサ」は、ミャンマーとご縁が深く、昨年秋に現地の仲間が立ち上げた「国際産直」を行うソーシャルカンパニー(JAPAN-MYANMAR NETWORK KIZUNA絆)及びそのパートナーである農産品加工会社(555カンパニー)と協同して、農薬・化学肥料を使わない安全でおいしい農産物とその加工品を日本の消費者に届ける「国際産直」事業を推進しています。
そのミャンマーが今厳しい現実に直面しています。
【農業生産で自立するため、日本の消費者とつながりたい!】

「最後のフロンティア、ミャンマー」という謳い文句で、近年は大型農業資本がミャンマーに進出してきています。肥沃で広大な農地を確保して、農薬・化学肥料を大量に使い、「生産性」最優先の資本集約的農業を行っています。

その一方、農薬、化学肥料を使わず伝統的な持続可能な循環型農業を営んでいる小規模農家もまだ多くいます。

2020年のミャンマーの総人口は約5,700万人、その内農村人口は3,800万人を占め、ミャンマー農民の30%を超える、およそ1,000万人の人々は土地を持てずに、1人1日当り平均1,590チャット(約113円)での生活を日々余儀なくされています。(2018年、ミャンマー計画・財務・工業省と国連の共同調査)

コロナ禍・クーデターの影響で飢餓ボーダーラインにあって苦しむ人々はさらに増加し、2,000万人規模になると推定され、危機的状況です。

ミャンマーが貧困から脱して、本当の意味での豊かな社会になっていくためには、持続可能な農業を推し進め、2,000万人の農民世帯が日々の仕事に就けて、安心して生活できるようにすることが急務だと考えています。
【農産物生産から加工品製造まで、一貫した支援による「国際産直」をめざして!】

マンゴーを例にとれば、フレッシュマンゴーをドライマンゴーに加工することによって、商品に付加価値をつけて、安定的に長期の出荷が可能となり、さらに、下処理・乾燥・袋詰めといった仕事が発生し、新たな雇用の創出につながります。
困窮した農民に現金のカンパ、食料の援助は現在緊急に必要です。同時に経済的に自立していくための援助も必要不可欠です。

彼らが本当に望んでいるのは、経済的に自立するため最初の種苗、簡単な機械・用具の提供、そして栽培、商品化のノウハウです。差し迫る飢餓を克服していくために早急な支援が求められています。

土地を持たない農民が現在の飢餓的貧困から脱出していくには、耕作できる場を確保すると同時に、農作物を生産、商品化していくところまでサポートしていくことが必要です。
その時初めて、ミャンマーの農民と日本の私たちは、生産者と消費者として「国際産直」を通じて対等の関係になってゆくと考えます。

私たちが進めている「国際産直」はこうした取り組みへのささやかな一歩です。
はじめの一歩として、乾燥地帯で農業生産が難しく、コロナ禍等でさらに厳しい現実に置かれているミャンマー中部のヤサージョ町とその周辺のマンゴー農園、そこで働く農民を支援するため、ドライマンゴーの「国際産直」を行うことにしました。

ミャンマーで一番おいしいと評判の「セインタロ