困難に立ち向かうミャンマー「国際産直」でマンゴー生産者のいのちと暮らしを守ろう!

困難に立ち向かうミャンマー「国際産直」でマンゴー生産者のいのちと暮らしを守ろう!
コロナ禍・クーデターの影響でマンゴーが売れず、農園とそこで働く農民の生活は非常に苦しくなっています。これを乗り越えるため、私たちはドライマンゴーの「国際産直」を始めます。そのために乾燥機が緊急に必要です。これでドライマンゴーを生産し日本の消費者へお届けします。今こそ、日本の消費者の支援が必要です。

り組みを進めているとき、ヤサージョ町で椰子の花の糖液を農民から集め、椰子花蜜糖を製造する「555カンパニー」の社長と出会い、この会社が地域に密着し、町とその近隣の貧しい農家の生活改善に貢献していることを知り、三者で話し合いを重ねてきました。

地理的条件により通常の農業生産が困難な人口約2万人のヤサージョ町で、飢餓に直面し始めた5つの村の約1万人のため、椰子糖とマンゴーの他に「さつま芋栽培」を加え、自立した地域農業をめざそうと計画を具体化しているところです。

経済成長からミャンマーの農民を誰ひとり取り残さないこと、日本の消費者へ安全で健康志向の椰子花蜜糖やおいしいマンゴー等の供給事業をみんなで支えあっていくこと、このことが、「国際産直」の意義だと「ナチュラレッサ」は考えます。
【JAPAN-MYANMAR NETWORK KIZUNA絆とナチュラレッサがめざすこと】

ミャンマーを支援する気持ちを具体的に示したいと思い、ヤサージョ町の5つの村で最も貧しいアニャトゥ村に初めての井戸を建設する計画に協力しています。

ミャンマーの貧困層のなかでも、糖液採取農民は最下層貧困層といわれる人々です。村では生活用水を雨水に頼っており、そのため衛生状態が劣悪で、乳幼児の死亡率がとても高いのです。2019年の乳児死亡率は日本が1.9人であるのに対しミャンマーは35.8人(いずれも1,000人当たり)。貧困地域では、70人を優に超えていると推測されます。

村の人口は430世帯、2100人。貧しさのため村民の進学率は異常に低く、高校を卒業した人は今までに24人しかいません。
地域には糖液を採取する仕事しかないので、働き手は秋から春まで他の地域に出稼ぎに行かざるを得ません。半年間は家族一緒に生活することができません。
一家が離散しないで、生活を安定させる仕事を地域に創る必要があるのです。
アニャトゥ村の入口

多様で豊かな農産物を生産する農業国としてミャンマーが経済的に自立していくには、こうした耕作困難な乾燥地帯の人々とも手を携え、生産と消費を「国際産直」でつなげていくことが極めて大切です。

農薬・化学肥料を大量に使い、自然破壊を進める資本集約的大規模農業ではなく、自然と人間を大切にする持続可能な農業の発展にこそ、この国の未来があり、そのために貢献すべきと思うのです。

自立した小規模な地域農業が国際産直のネットワークでつながっていくこと。
共に生きるため、生産者と消費者が国境を越えて、手を携えていくこと。
これが私たちの願いです。
コロナ禍の他にも大きな困難が立ちふさがり、ミャンマー国民は大きな試練に向き合っています。
日本の国民・消費者がミャンマーのためにやれること、役に立つことは、まだまだたくさんあるのです。
JAPAN-MYANMAR NETWORK KIZUNA絆グループの今後の事業に日本の伝統技術と食文化を役立てます!

①世界初のJAGGERY JUICEの製造事業
採取した椰子花蜜糖液(JAGGERY JUICE)を濾過・殺菌・充填して、JAGGERY JUICEとして販売する事業。JAGGERY JUICEは乳酸・グルタミン酸・ミネラルを多く含みカルピスのような爽やかなジュースです。

糖液は採取後すぐに発酵してしまうことから、ジュースにするのが難しく、これができれば世界初のJAGGERY JUICEとなります。椰子花蜜糖の需要が世界的に低迷しているなか、JAGGERY JUICEの製造が可能になれば、原料である椰子花蜜糖液の需要が拡大し、糖液