困難に立ち向かうミャンマー「国際産直」でマンゴー生産者のいのちと暮らしを守ろう!

困難に立ち向かうミャンマー「国際産直」でマンゴー生産者のいのちと暮らしを守ろう!
コロナ禍・クーデターの影響でマンゴーが売れず、農園とそこで働く農民の生活は非常に苦しくなっています。これを乗り越えるため、私たちはドライマンゴーの「国際産直」を始めます。そのために乾燥機が緊急に必要です。これでドライマンゴーを生産し日本の消費者へお届けします。今こそ、日本の消費者の支援が必要です。

のコロナ禍のこと、栽培したマンゴーがなかなか売れないマンゴー農園の苦しい経済事情、仕事がない日雇い農民のこと等を日本の友人に話したところ、ファンドを募ってドライマンゴーを作る乾燥装置をミャンマーに設置することができるとのことでした。

収穫したマンゴーはフレッシュでは現在日本に輸出できないので、ドライフルーツにして、支えてくれた日本の消費者にお渡しできたらと考えています。

ドライマンゴーを作ることで、働く場所のない多くの農民に仕事をしてもらうことができます。

現在、5か所のマンゴー農園と話し合っていますが、どの農園も農薬・化学肥料を使わずに栽培していて、GAP認証(註:食の安全・環境保全等に取り組む農場に与えられる認証)もとっています。

化学肥料に代えてEM菌を入れて作った有機肥料の「ぼかし」(註:米ぬかや油粕といった有機肥料にもみ殻などを加えて発酵させた有機肥料)を、また農薬を使わずに、ニームオイル・ニームパウダーを使っています。

来年からは食味向上のため、日本で開発された乳酸発酵竹パウダーの土壌散布も進めていきたいと考えています。

これからは、ニーム(註:虫よけ・抗菌作用があり古代から利用されてきたインドセンダンの樹)の植林事業と乳酸発酵竹パウダーの製造事業をマンゴー農園全体で行っていく計画です。

5か所のマンゴー農園が連携して、安全でおいしいマンゴーを日本向けに出荷しようと準備しています。

5か所の農園の規模は、合計145エーカー(58ヘクタール≒58町歩)で15,140本のセインタロンマンゴーを栽培しており、年間収穫量は130トンから150トンくらいです。10トンのフレッシュマンゴーをドライマンゴーにするには、延べ500人近くの人手が必要です。最終的には約1,500㎏のドライマンゴーに仕上がります。
働く場所のない日雇い農民にとって大きな就労の機会がもたらされます。

自然環境を守り、生産者の生活を守り、消費者に安全でおいしい食品を届ける、こうした持続可能な農業(Myanmar SDGs)を国内でもっと広げていけたらいいなと思います。

数年先、日本へフレッシュマンゴーの輸出ができるようになったら、JAPAN-MYANMAR NETWORK KIZUNA絆と連携している農園から無農薬・無化学肥料栽培の一番おいしいマンゴーを、お世話になった日本の消費者の皆さんにお届けしたいと思っています。

農業は生まれて初めての仕事ですが、ミャンマーの生産者、日本の消費者の想いをつなげられるよう、これからも頑張っていきたいと思います。

メッセージを日本に送ったすぐ後に、「2月1日の出来事」が起きました。ヤンゴンでは何が起きているのかわからず、2月2日にLINEが通じたので日本の友人に連絡を取りました。「いろいろな事情」があり、詳しいことを話し合うことはしませんでした。これから先のことを考えると不安でいっぱいでした。

話し合いの後、友人からメッセージが届きました。

「冬来たりなば、春遠からじ」

言葉の意味を聞いて少し安心しました。少し元気が出ました。
ミャンマーの「未来」のために、私に何ができるか考えています。(2月3日記)

註:ミャンマーの厳しい現状を考慮して、この後の原稿は編集者の判断で割愛しました。
・日本の皆さんへミャンマー特産のセインタロンマンゴーをお届けしたい!

さて、ミャンマーは「セインタロンマンゴー」というクリーミーで香りの高いおいしいマンゴーの原産地です。

セインタロンとは、「ダイヤモンド一粒」という意味で、そ