れくらい高価で貴重なマンゴーということのようです。糖度も高く20度くらいはあります。
毎年日本の春から初夏にかけてのシーズン(ミャンマーでは暑季から雨季)になると、ミャンマー人はもとより遠く外国からもセインタロンマンゴーを求めて大勢の観光客がミャンマーを訪れます。
外国での評価も高く、東南アジアで一番おいしいマンゴーとの評判もあり、シーズンになるとシンガポール、ロシア、中国などに毎日フレッシュでトラック便や航空便で輸出されていました。2019年は35,000トンも輸出しました。
最大の輸出先である中国は、今年もコロナ禍の影響で輸入を大幅に控えるとの観測が広がっています。ミャンマー東北部にある中国との国境貿易の町ムセでは、現在貿易が停止されており、セインタロンマンゴーの収穫が始まる今月になっても貿易再開の見込みは立っていません。
2019年は、この町から陸路で25,000トンのマンゴーが中国へ輸出されましたが、昨年はコロナ禍の影響で、18,000トンに減少しています。戒厳令下の現在、すべてにわたってストップしています。
今年は、観光客はゼロ、輸出は壊滅的打撃をこうむります。この危機をどう乗り越えたらよいのか・・・
大至急!ドライマンゴー、マンゴージャム、マンゴーピューレなどの加工品製造シフトへの転換を収穫までにしなければなりません。時間的制約と予算の関係で、私たちはドライマンゴーの製造に全力で臨みます。
残念ながら、フレッシュマンゴーの日本への輸出は、検疫の関係で現在認められていません。ドライマンゴーの消費拡大でミャンマーを応援していただきたいです。
・セインタロンマンゴーをドライ化して「国際産直商品」に!
5月からのセインタロンマンゴーの収穫に間に合うように、ヤサージョ町にある椰子花蜜製糖工場(555カンパニー)の一角に、日本の皆さんから支援してもらうドーム型ソーラー乾燥室を設置します。
売り先が無くなるかもしれないマンゴーをこの乾燥室で何とかドライマンゴーにしていければと思います。
ドライマンゴーができるまでには、収穫、検品作業、下処理作業(皮むき・カット)、乾燥作業、検品・袋詰め作業といった工程があり、多くの農民が仕事を分かち合い、シェアできるように交代で働いていきます。
現在、農村ではほとんど仕事がありません。みんなで仕事を分かち合うことがとても大切なことなのです。
セインタロンマンゴーの収穫時期は4月から6月末までで、ドライマンゴーは順調にいけば8月には日本に到着できそうです。ただし、事態の長期化に備えて、長期保存できるよう冷凍冷蔵庫を緊急に手配しました。
この取り組みは、日本の消費者がどこまで買い支えてくれるかにかかっています。日本の消費者の皆さんに、ミャンマー国民の現在の「想い・願い」をドライマンゴーに託してお届けします。
【これまでの活動】
「ナチュラレッサ」のスタートは、代表がミャンマー人留学生数人と、2012年に東京でソーシャルビジネスの勉強会を始めたのがきっかけです。
彼女たちは帰国後、日本で学んだことを活かして、社会に役に立つ仕事を始めたいという夢を持っていました。
2014年から順次メンバーが帰国して、ミャンマーの有機農産物を日本へ輸出する仕事を始めました。
こうした活動に共感して、コーヒー、椰子花蜜糖、マンゴーピューレ、ドライマンゴー、単花蜂蜜、落花生等のテスト事業を協同で行ない、自然を破壊しない持続可能な農産物生産活動をベースとした「国際産直」の取り組みに発展させようとしてきました。
そんな取