した。
最終的にすごろくにまとめていくにあたって、障がいによってリハビリ期の過ごし方や、アスリートが競技に出会う過程が異なること、個人競技と団体競技では代表選手に選ばれる過程に違いがあることなど、すごろくとしてルールが複雑になってしまうため、今回は車いすの個人競技で、パラ陸上、車いすフェンシング、パラ卓球、パラアーチェリー、パラ・パワーリフティングの5つの競技を取り上げることにしました。
オンラインすごろく完成!
思いがけずコロナ禍に入って番組収録自体もリモートで実施するようになり、対面が難しい中で生まれたのがオンラインでプレイできるすごろくです。
オンラインすごろく
パラスポーツすごろくを作り始めた当初、すごろくと言えば机を囲んでプレイするイメージでした。
もともとは、大海さんの作っていたパラスポーツ用具のモチーフがすごろくのコマに見えたことがきっかけでスタートした企画です。
すごろく盤の上で、コマを実際に動かしながらプレイすること以外はまったく想像していませんでした。
コロナの感染が徐々に拡大してき、パラアスリートと一緒にスタジオで収録することも難しい、すごろくの案を見てもらうのも難しい。。
渋谷の体育会の放送も過去の再放送をするなど、すごろく制作は一旦ストップになるのか…と思っていたところ、朝戸さんが「オンラインでテストできますよ」とデータを作って提供してくださったのです。
プレイする前は「オンラインのすごろくって、本当に楽しめるのだろうか?」と疑問に思いましたが、画面上で一つの盤を囲んでプレイすることでも一体感が生まれ、コロナ禍ならではの楽しみ方としてこの形もいいなと思ったんです。
やっぱり実物を届けたい!
しかし、このすごろくを誰に一番届けたいのか? ということを改めて考えると、やっぱりこどもたちに届けたい、遊びながらパラアスリートやパラスポーツのことを知ってほしい!
せっかく盛り上がったパラスポーツの機運を、このまま絶やさずにずっと盛り上げ続けたい!
そのためにも、すごろく盤を製品にして、こどもたちが手に取ってプレイできる形にしたいと考えました。
夏に行われた大きな国際大会の盛り上がりをきっかけに、多くの方がパラスポーツに興味を持ってくれるようになりました。そんな今だからこそ、このすごろくを手に取っていただき、パラスポーツの熱を未来につなげていきたいです。
そして、このパラスポーツすごろくを未来を担うこどもたちに届けたいと考えています。
ではどうやってこどもたちに届けるのか? と考えた時に、渋谷のラジオはコミュニティFMとして渋谷区と様々な面で連携しながら運営していることから、まずは渋谷区のこどもたちに届けたいと考えました。
今夏の大会でも区内の施設が試合会場となったこともあり、教育現場でもパラスポーツの体験会などに熱心に取り組んでいることも耳にしました。
パラスポーツやパラアスリートの魅力を知ってもらうために作ったこのパラスポーツすごろくを、渋谷区内の小中学校の全学級(322学級)と放課後クラブに届けることで、この夏のパラスポーツの盛り上がりを今後も継続できるのではないかと考え、このプロジェクトを立ち上げました。
渋谷区と渋谷の体育会のロゴ
各学校に1つではなく各学級にあることで、休み時間に遊んだり、授業の一環として取り組んだり、様々な形でこどもたちの触れる機会を増やすことができればと考えています。
こどもたちがすごろくのプレイヤーとしてパラアスリートの半生を体験することで、パラアスリートの競技に対する想い