うらしまじろうは、みんなのことをじっと見つめて言いました。
『カメを傷つけていたのは、わしたちみんなじゃ。』
(8枚目)
うらしまじろうは傷ついたカメのことをみんなに話しました。
村人はそれぞれ思い当たるところがありました。
*ふきだし(釣り糸を川に忘れて帰ってきたことがあった)(いらなくなったくしを川に捨てちゃった)
(9枚目)
その日の夜、村人たちは夜遅くまでカメを傷つけないようにするにはどうしたらいいか話し合いました。
「釣りをしたら、ちゃんと後始末をして帰ろう」
「みんなで浜辺のゴミ拾いをしよう」
「川辺に住んでいる隣村の人たちにも、川にゴミを捨てないように協力してもらおう。川は海につながっているからね」
村人からはいろいろな意見が出ました。
(10枚目)
しばらくして、村の浜辺では、泣いているカメをみることはなくなりました。
お礼にうらしまじろうや村人たちが竜宮城に招かれたかはわかりません。
もし招かれていたとしたら、海の中は大騒ぎだったかも知れません。
おしまい。
第2話 ”わらしべ長者 そのあと”
➡SDGsターゲット 「12. つくる責任 つかう責任」
【関連する社会状況】
2050年までに世界人口は96億人に達するといわれており、現在の生活様式を持続させるためには、地球が3つ必要になると計算されています。
※参照:国連広報「170822 Why it Matters Goal 12 Consumption(EJ)」
特に食料において、大量に生産し大量に捨てるというライフサイクルを変え、食品ロスを減少させることが必要だと言われています。
(1枚目)
・タイトルと表紙
(2枚目)
わらしべ長者のおさらい
わら一本を無駄にしてはいけないと倹約して過ごしてきた。
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物を大切にするわらしべ長者の暮らしぶりはお城でも有名でした。
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ある日、お殿様の家来がやってきました。
「雨が降らなくて、お城のお米や野菜が育ちません」
「食べるものが足りません。助けて下さい」。
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わらしべ長者はお城に行ってお殿様に言いました。
「隣のお殿様はお米や野菜を捨てていると聞きました」。
「一度、隣のお殿様の所に行きませんか」。
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隣のお殿様のところにいくと、隣のお殿様は「このお城でもお米や野菜はなくては困る」「だが、古い米や傷のついた野菜なら捨てている。いくらでも持って行け」と言いました。
わらしべ長者は、喜んで古くなったお米や傷のついた野菜を持って帰りました。
(7枚目)
お殿様は「隣のお殿様が捨てているような野菜は食べられるのか?」と困った顔で言いました。
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「心配ありません、お殿様」。わらしべ長者は、ふっくらとしたお米を炊き、傷のついた野菜を次々と美味しい料理に変身させました。わらしべ長者は毎日、料理をつくりました。
(9枚目)
すると、まちのみんなは食べるものに困らないようになりました。
(10枚目)
お城を救ったわらしべ長者はお殿様からご褒美をたくさんもらいました。
ものを大切にしたわらしべ長者はずっと幸せに暮らしたそうです。
おしまい。
第3話 ”かぐや姫 そのあと”
➡SDGsターゲット 「13. 気候変動に有効な対策を」
1880~2012年において、世界平均地上気温は0.85℃上昇しています。
地球温暖化が引き起こした気候変動により、干ばつや集中豪雨、大型台風など、世界中で様々な自然災