ないでしょうが、そうでなければ、自分の持っている力を使って自立したいと思うのは当然です。
人は皆幸せになるため生まれてきた。
そして
人は、志に向かって懸命に生きていくことで、その人の人生が豊かになる
これ以上の循環はないのではないでしょうか?
【私たちのこだわり その一 生地作りからこだわる】
冒頭にご覧いただいたオリジナルファブリックについてご説明させて下さい。
日本の四季の移ろい、しっとりした空気による経年したそれの美しさは欧米の乾いた重厚さとは違う、繊細な美しさではないでしょうか?その肌の感覚をどう生地づくりに重ねるか。
そこで私はまず世界で一番短い文学である俳句を紐解きました。そしてその俳句からインスパイアされたものをオリジナルファブリックとして作りました。
それが自社ブランド一十一十(hitohito)のアイコンにもなった上記の『子鹿レース』です。
赤い花 咥えて眠る 子鹿かな 小林一茶
約2万句以上もある小林一茶の句の中から、ほとんど話題に上らないこの句を選んだのは、素朴な言葉の合間から、愛らしくすやすやとまどろむ子鹿の寝顔がふわっと浮かび上がったからです。
こちらが原画です。
それを職人さんが約7倍に拡大、毛並みの一本一本まで、納得いくまで再現します。
そして出来上がった生地がこちらです。
刺繍ではなくレースの為、裏表なく美しい透け感が楽しめます。
身生地は80ローンのオーガニックコットン。
綿糸を一日に3~4Meter、テンションがかかりにくい昔ながらの織機にかけレース生地が出来上がります。
プレタポルテ(高級既製服)の概念に根付いた「日本ならではの」作業です。因みに「綿糸」はポリエステルより強度が落ちるため一部の海外では効率化の為使用しません。
次は「春光」と名付けたファブリックです。
これをパソコンに取り入れベクター抽出で椿を取り出しました。
そこに花々を描き加え、命の芽吹きを表現しました。
そして出来上がった生地がこちらです。
【わたしたちのこだわり その二 生地選びもこだわる】
■小鹿レースと丹後のシルクの贅を尽くした洗えるシルクマスク
私たちのこだわりは生地作りだけでなく、生地素材選びにも発揮されています。
群馬で無農薬の栄養価が高い桑の葉を食べて育んだ蚕が生み出した高価な国産生糸を、丹後の職人技で織り上げたシルク生地。
美しいドレープがシルクの機能と相成り、表側の小鹿レースとの相性も満足がいくマスクが出来ました。
丹後のシルクの中でもこだわりを持って選んだのが「梨地」と呼ばれる生地です。
梨地はその名の通り梨の皮の表面のような凹凸がある日本で開発された織物、その凹凸が肌へ触れたとき、張り付くような感覚がないさわやかさが特徴です。
実際に見て触れて頂けないのが残念なくらい美しい光沢と、サラリとした心地よさは、本物のシルクならではの優れた特徴です。
夏涼しく、冬暖かい
自然界で一番細いシルクの繊維は三角形の形状がいくつも撚られて一本の糸になっています。
その繊維の間の空気層が断熱効果を生み出し、熱伝導性がどの繊維よりも小さいため保温性が優れ、そして、汗を吸収してくれることでさらっと夏は涼しいのです。
昔ながらの丹後産である証明として生地に押された判
A(一級品であること)と生地幅、産地名が記されています。
ご家庭での洗濯ができます。
以下のことにご注意いただければ、長くお使いいただけます。
・水もしくは40度以下のぬるま湯使用(高温のお湯な