NPO法人源流みらいについて
私たちNPO法人源流みらいは多摩川の源流である「山梨県小菅村」で地域住民約70名が参加し、「新たな村づくりと年齢を超え、協働の輪でたのしく暮らせる地域づくりを目指す」をミッションとして設立されました。小菅村の畑や山林や空き家を資源ととらえ、地域住民と都心に住む人がコミットしていく取り組みが必要であると考え、村内の築150年の古民家を活用した拠点施設の管理や、耕作放棄地を再生しラズベリー等の栽培を開始しています。
耕作放棄を再生し、都心の人が農業体験できる源流農場を始めています
この春から耕作放棄地を再生し運営を始めた源流農場では、多摩川流域など都心の方が植え付けや収穫などの農業体験を行える農場として整備を開始しています。 農場では源流のきれいな水を活かしてマコモタケの栽培とラズベリーや山ぶどうなどの果樹を栽培しています。また、ラズベリーなどの一部は小菅村でクラフトビールを生産している「Far Yeast Brwing」様と連携し、クラフトビール用の原料として活用していくことも検討中です。
多摩川の源流 小菅村を元気にしたい
私たちの暮らす小菅村は、多摩川の源流地域に位置し、その面積の約95%が山林となっている山の中の小さな村です。人口700人ほどの小菅村ですが、30年以上前から多摩川を通じた交流や連携(上下流交流)を村づくりの柱とし、多摩川流域に住む方々と一緒に村づくりを進めてきました。
前述のとおり、山に囲まれた小菅村では農地は少なく、特に平らで日当たりのよい農地は希少です。村の人は明治~昭和初期は炭焼きと自給的な農業で生活していましたが、昭和23年に隣町の東京都奥多摩町で小河内ダムの建設が再開すると、その労働者が流入するとともに、周辺道路の改良によりこんにゃくなどの換金作物の栽培が盛んとなりました。しかし、昭和40年代後半から換金作物の価格が下落するとともに、村内の工場での労働が主となり、再び自給的な畑作が主となっていきます。現在は、少子高齢化が進行するとともに、鳥獣害が増加しており、耕作放棄地が増加しています。
私たちは村の農地などを保全するためには、村の人だけでなく、多摩川流域などの都心の人たちが農業体験などで楽しみながら参加していただくことが必要と考えています。そのスタートとして源流農場の設置と運営を開始しています。
高齢化により管理のできない農地を有効利用したい
今回皆様にご支援をお願いする源流農場は、10年ほど前に村の原野を利用して、村民有志が新しい特産品の栽培を行うために畑として整備した場所です。現在は栽培を始めた方々の高齢化により十分な手入れができない状態となっていました。
そこでNPO法人源流みらいでは、農地環境を保全し、村の高齢者が生きがいづくりとしてその手入れに参加できるよう源流農場として整備を開始しました。源流農場では、農場の草刈りや収穫などの管理を村の高齢者の方にお願いするとともに、多摩川流域の方などが収穫や作業の一部を体験できる場としても活用していきます。
これまでの再生活動
昨年の夏には人の背丈を超える雑草が繁茂していましたが、秋に建設業を営む当会役員が重機を使い雑草を刈り取り、農地の再生を始めました。その後も会員が参加し、除草作業や固くなった土を耕し、なんとか農地として利用できるようにしました。この春には会員40名以上が参加し、源流農場にラズベリー・山ぶどう・梅などを植え付け、栽培をスタートしました。
また、農場の一部は田んぼとなっており、マコモ