はじめまして。シェノン株式会社と申します。
この度は数あるプロジェクトの中で、私たちのプロジェクトに立ち止まっていただき、感謝いたします。
商品や「製造背景」のご説明の前に、まずは弊社のオリジナル生地をご覧ください。
私たちはベビー服のアパレル会社です。普段、例えばこんな商品をつくっています。
一見普通のベビー・子供服・雑貨ですが、この4点すべて障がい者福祉作業所にお願いをして作っていただいています。
*以降、福祉作業所と表記させていただく場合がございます。
ブランド名は一十一十(hitohito)
一十一十のデザインコンセプトを是非ご覧ください。
今回のプロジェクトは、ベビー・子供服という比較的狭いマーケットから、より広い汎用性の高いマーケットに「美しい福祉作業所製品」をお届けし、コロナ禍の今、福祉作業所製品の主販売先であるバザーやイベント中止によって激減した売り上げに貢献し、 そして何よりも、デザイナーや職人と組むことでコロナが収束した後も「一般市場」というマーケットへの扉を開き、少しでも障がい者福祉作業所の賃金向上に寄与したいと思ったからです。
賃金詳細については後述させていただきます。
こちらは一十一十のブランドロゴです。
【ブランド名の意味】
デザインする人、技を駆使する人、作る人、使う人・・。世界は一から十まで人で成り立つ。
私たちのブランドはそれ自体がブランドイメージを作るのではなく、製品が作り上げられる工程全体がブランドとして成立するものでなくてはならないと思っています。
企画→職人さんからの緻密な仕事→福祉作業所の丁寧な製造工程→福祉作業所からのフィードバック。
それのどこをのぞいても私たちのブランドは成り立ちえません。
尊重しあい、大切にするという思いからこのブランドは誕生いたしました。
デザインテーマは先程ご覧いただいた「日本の24節季」
そしてもう一つの大切なテーマはウェルフェアトレードです。
※ウェルフェアトレードは、「Welfare=社会福祉」と「Fair Trade=公正な取引」を掛け合わせた造語です。
【障がい者福祉作業所製品との出会い】
私たちが作っているベビー服には、幼い赤ちゃん用ならではの多くの規制があります。また規制以外にも、縫い目が肌にあたらないようにするなど、工夫をこらす為の専用ミシン等、特殊インフラが必要です。
これらが整っていない福祉作業所に全てをお願いするには難しい部分が多々あると当初は思っていました。しかし、縫製に特化した作業所との交流を重ねるうち、たいていの服飾雑貨でしたら優れた指導員の元、とても綺麗に作っていただくことが出来ることがわかりました。
また、実は一つのことに集中して取り組む作業をある程度の時間行うことは、健常者より得意だという一面を持った方は多くいらっしゃいます。
現に上記の私たちのベビー服、ベビー雑貨も既に百貨店などで発売済、一度もクレームなどの問題を起こしたことはありません。
こちらの縫製をご覧ください。これは後述するB型障がい者福祉作業所りんごの木さんに縫製をお願いしたものです。テープの内側も切りっぱなしではなくほどけることのないようにロックで始末をしています。大変丁寧なお仕事です。
後述させていただくような16,369円/月・223円/時のお仕事ではありません。(厚生労働省発表 令和元年、全国平均)
【ビジネスの力で福祉を】
デザインの力で福祉を、技の力で福祉を、ビジネスの力で福