東京の離島「新島」の綺麗な海から塩をつくって、この島に暮らし続けたい!

東京の離島「新島」の綺麗な海から塩をつくって、この島に暮らし続けたい!
「新島」は東京から南へ150km南にある島です。江戸時代、米が採れないこの島では年貢として塩を幕府に納めていましたが、現在は製塩業に従事している人はいません。飲食店を営んでいる私が、コロナ禍で何か新しい事に挑戦しなければと思い、興味を抱いた塩づくり。新島に製塩業を復活させ、この島に貢献したい。

そして「食」についての勉強をしていく中で、
「塩」に興味を持ちました。

新島では製塩業をやっている人はおらず、
「自分だから、新島だからできること」
と感じ、「いっそ作ってしまえ!」
と一歩進む決意をしました。

とりあえず海水を汲むところから

【これまでの物語】

「塩づくりをしたい!」と思ってから、
まず物は試しと近くの海岸で海水を汲んで、
フライパンで熱して作ってみたところ、
なんか思ってたのと違う感じのモノが。笑

こちらが自分の処女作です。

溢れ出るコレじゃない感 笑

そこで、しっかりとした塩づくりを
見学させてくれる場所がないか
とネットで調べ始めました。

すると、
『百姓庵』さんという会社が、
まず目にとまりました。
調べてみると「体験コース」なるものがあり、
「早速申し込み!」と思ったら、なんと
2週間前に火事で塩の工房が全焼していました。
他を探そうと思ったのですが、
百姓庵さんのホームページを見た時に、
「ここだ!」
と思う何か直感的に惹かれるものがあり、
諦めきれずにダメ元で連絡してみました。

するとすぐに、
「今から小屋建てるから0から教えられるよ〜」
との返答があり、
お世話になることに決めました。

火事後でひたすら解体

冒頭紹介したように、
「気付いたら」みたいな感じで、
人生流れに任せてここまで進んできました。

自分で気が付いて、
自分で決意して、
自分から踏み出した、
初めての瞬間でした。

コロナ禍2020年6月のことです。

百姓庵さんを選んだ自分の直感に狂いはなく、
到着して早々に、
「地球を守れるのは塩屋なんだ」
と熱く語り行動する師匠の姿に、
呆気に取られながらも感銘を受け、
痺れちゃいました。

その言葉が、
「新島で塩づくりにチャレンジする」
と決心させてくれました。

薪のくべ方を教わっています

サンシャインの夏の営業のため、
一時帰島しました。
修行での経験や学びを振り返り、
一度冷静に考えました。

やっぱりそれでも、
「塩づくりをしたい」という炎は消えず、
2度目の修行を決意し、
また百姓庵さんにお世話になりました。

2020年10月のことです。

2度目の修行は、
具体的に塩づくりに関わることができ、
より塩づくりをイメージすることができました。

薪をくべ、炎を保ち、
時間をかけてゆっくり出来上がる塩。

その過程は大変であるが、
自分のライフスタイルとの親和性
を感じました。

貴重な学びをいただいた百姓庵さんには
本当に感謝しかありません。

百姓庵さんに撮ってもらった奇跡の一枚

「決意と学び」をお土産に新島に帰りました。
がしかし、いざ立ちはだかったのは物件の壁。

知人友人に声をかけ、物件探しに奔走。
すぐにはいい物件は見つかりませんでしたが、
お世話になってる地域の方々に助けていただき、
適した場所をお借りすることができました。

鳥の声響く、心落ち着く場所です

それからは塩づくりを始めるために、
ガシガシ稼働しています!

開墾作業

工房の建設

塩釜搬入

新島は、東京から約150km南に浮かぶ
人口2,000人ほどの離島です。
主に流紋岩質からなるこの島は、
白いビーチと青い海が特徴です。
今年の助っ人と羽伏浦にて

島を歩けば、
新島原産のコーガ石がいたるところに。
新島の街並みをつくるコーガ石は、
世界でもイタリアのリパリ島と、
ここ新島からしか見つかっていません。
断熱性に優れ、加工しやすいコーガ石は、
多くの島の建造物に活用されてき