、助産師さんや医療関係者、協力いただいた方々は無償、製作陣や技術スタッフはそれぞれ手弁当で、このプロジェクトを進めてきました。
予算がない上に、パンデミックの打撃も受けました。国内外の移動に制限がかかったり、渡航費や滞在費の高騰などを受けて一度は続行を断念。コロナ禍はさらに、当作品が目指す劇場公開にも暗雲をもたらしました。
それでもあきらめなかったのは、コロナ禍に関係なく、今日も子どもたちは命がけで産まれてくるからです。そして、感染対策でパートナーや家族は立ち会えず、独りがんばる妊婦さんたちの姿も、製作チームの背中を押してくれました。
〈クック諸島に住むIoanaは、コロナ禍の影響で自宅出産が叶わず、病院の分娩台でお産をすることに〉
そんな状況下にある医療関係者や助産師さんに、少しでも光を照らしたい。苦境にあえぐ劇場や映画業界に、微力ながらも貢献したい。我々は「コロナ禍に打ち勝ちたい」というミッションも掲げています。
撮影を継続し、映像を完成させて世界に届けるためには、みなさんのご支援が必要です。このクラウドファンディングで、我らのチームと一緒に作品を完成に導いてほしいのです。
完成後、まずは各映画祭でのドキュメンタリー部門受賞を狙います。
次に、各国の劇場公開をゴールとし、将来的にはオンライン配信を狙います。
当然ながら、当作品は全世界で公開します。
そのための英語圏へのPRと、前述した不足分の補填のために、米国の「Kickstarter」か「INDIEGOGO」にて、1ヶ月遅れでクラウドファンディングを実施予定です。そこでは5万ドル(約500万円)の獲得を目指しますが、ここでの目標1,000万円との合計金額1,500万円が、『Pacific Mother』完成に最低限必要な予算とお考えください。
もし、みなさんのサポートによって、それ以上の金額が集まった場合、日本とNZそれぞれで国民的な知名度を誇る、ママアーティスト同士のコラボによるテーマソングに挑戦したいと思っています。
その時は、グラミー賞受賞歴のある有名プロデューサーや、あのディズニー映画で音楽を担当した著名クリエイターに、曲のプロデュースを依頼するつもりです(もちろん共にNZ人)。
お名前はまだ出せませんが、チームメンバーを通して打診済みです。
*募集方式について*
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
<スケジュール>
◇これまで
・日本、ハワイ、タヒチ、クック諸島にて撮影
◇これから
・日本、ニュージーランド、ハワイにて撮影
・編集
・音楽制作
◇2022年9月 フィルム完成予定
ラストはやはり、主人公の福本幸子さんにバトンを渡したいと思います。
*
しんさん、ありがとうございます。
最後は、私が一番伝えたい想いを言葉にさせてください。
娘を出産した時、ひとつの命がこの世に生まれ落ちる瞬間、そんな奇跡の瞬間を、映像として残せたことは、きっと私に「大切なメッセージを伝えていく使命」があるからなんだと思えてなりません。
今まで自分のやりたいことだけをやってきた人生でしたが、ここからは未来の子どもたちのために、より良い地球環境をつくるお手伝いをする時がやってきたのだと思っています。
『Pacific Mother』というタイトルは、実はお母さんの子宮の形と、太平洋の海の形が似ていることからつけました。太平洋という生命の源に大きく依存する私たちにとって、すべての命の母で