ある海と、命を育む母を守りたいと願うことは、偶然ではないのかもしれません。
この『Pacific Mother』が、より多くの方々にとって生命誕生の奇跡に関心を持ち、お産について考えるきっかけとなり、世界各地の妊婦さんと助産師さんの地位、妊娠出産ケアシステムの向上につながることを願っています。
〈海に潜って魚を突き、野菜を育てる自給自足生活を送るKimiとハワイにて。彼女の第一子誕生の少し前〉
チームメンバーそれぞれの想いがあふれてしまい、つい長くなってしまいました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
どうかみなさんのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします!
〈NZ在住イラストレーター湯浅望作〉
※1)日本での出産場所は、病院と診療所が出生数の99%以上を占め、助産院・自宅での出産はわずか0.6%(厚生労働省:人口動態統計 2019年)。
※2)NZでは、23.5%の妊産婦が出産時に水に浸かっている(NZ Care Activities and Outcomes Reports2016)。
※3)世界中の女性が今なお、法的規制により経済的機会を逸している。女性に認められた法的権利は、男性のわずか4分の3。(世界銀行:女性・ビジネス・法律2021)
※4)『Water Baby』受賞歴
●Best Short Competition April 2020
Award of Excellence: Documentary Short
Award of Merit: Nature/Environment/Wildlife
●Global Short April 2020
Award of Special Mention
●Documentary Feature & Short Film Festival Tronto 2020
Best Short Award
<OFFICIAL SELECTION>
●Film Bath Festival Official Selection UK 2020
●Amarcourt Film Festival Italy 2020
●Another Way Film Festival Spain 2020
●International Ocean Film Festival USA 2021
●Tokyo Lift-Off Film Festival JAPAN 2021
※5)内閣府男女共同参画局「第1子出産前後の女性の継続就業率」及び出産・育児と女性の就業状況について
※6)国連児童基金(ユニセフ)「Are the world’s richest countries family friendly?」
※7)厚生労働省「令和元年度雇用均等基本調査」(2019年)
※8)2015~16年に102人の女性が妊娠中から産後にかけて自殺しており、妊産婦死亡の原因の中で最も多い(日経新聞 2018年9月5日付)。
※9)NZでは、妊婦が選んだ助産師・産科医が妊娠初期から出産、産後6週まで一貫して担当(助産師を選ぶ人は94.2%で、産科医は5.6%)。
信頼性の高い研究15件が検討された結果、助産師主導の継続ケアには悪いところが見当たらないとされた(東洋経済)。
※10)日本の助産師の数は、2021年調べで35,774人と決定的に少ないが、近年増加傾向にあり、年齢別で一番多いのが25〜29歳、次が30〜34歳と、若い世代の割合が高い。
※11)WWF「海の生き物指数」は、38年の間に約22パーセン