、とてもデリケートなトピックで、国や地域、伝統や文化によって違うし、人それぞれいろいろな考え方がある。だからこそ、私のバース・ストーリーを記録し、それを一つの作品にしてシェアしたいと思ったのです。
この『Water Baby』には、海と共に生きてきた私が、バースジャーニーを通して抱くようになった二つのメッセージを込めました。
一つは、「地球上すべての妊婦が持つべき、産み方を選ぶ権利」。
もう一つは、「地球上すべての生の源、母なる海の未来への希望」です。
リリース後、なんと800万回という再生回数を記録し、世界中から大きな反響をいただきました。さらに、世界5つの映画祭で選考作品となり、3つの映画祭で4つの賞をいただき(※4)、チーム全員で、喜びを分かち合いました。
この作品に共感してくださり、応援していただいたみなさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。製作チームを代表して「ありがとうございます!」と、改めてここで言わせてください。
娘の誕生と、『Water Baby』の誕生は、私の人生を変えるほど大きな節目となりました。
でも正直に言いますと、8分間の『Water Baby』では伝え切れなかったことがたくさんあり、いつか長編を製作して、想いすべてを作品に詰め込みたいと思っていました。そして、ついに夢の実現に向けて、想いを共有し、信頼できる最高のチームで動き出しています!
ここからはチームメンバーとリレー形式で、このプロジェクトや私たちの想いについてお伝えしていこうと思います。
まずは、短編に引き続き長編でもチームに加わってくださる、友人のだいすけさんにバトンを渡したいと思います。
はじめまして。ニュージーランド在住の執筆家、四角大輔と申します。
国際環境NGOグリーンピース日本人初のオーシャン・アンバサダーを務め、環境省「森里川海」プロジェクトに参画するなど、海や森といった自然を守る活動をしています。
さっちゃんからのラブコールを受けて『Water Baby』にジョイン。この短編チーム唯一の男性メンバーとなったぼくは、小学生のころから「父親こそが最高の職業」と考える、ちょっと変わった人間でした。
自分では産めないのに勉強して、「母子にもっとも負担が少ない産み方が水中出産」という個人的な結論に達したのは、高校時代(周りはどん引きw)。でも同時に、出産方法を決めるのは男の自分じゃなく将来のパートナーと心に決めていました。
そんなぼくは11年前、豊かな自然と自由な社会に惚れ込んでNZに移住。でも、実は「出産方法の選択肢が多い(病院、助産院、自宅、友人宅、野外など)」「子育てと教育に最高の環境」というのも、この国を選んだ大きな理由でした。
ぼくと妻は『Water Baby』に関わることで、多くのことを学びます。特に、さっちゃんが映像を通して、全身全霊で表現してくれた「お産とは素晴らしいもので、怖いものではない」というメッセージは、ぼくらに大きな勇気と希望を与えてくれました(さっちゃんありがとう!)。
奇跡が起きたのはすぐそのあと。妻が妊娠したのです。
〈清らかな水で身を鎮める登場人物のひとりRava〉
彼女は「お産が楽しみ!」とにこやかに十月十日を過ごし、今年の4月、大自然のごとくワイルドで神々しいお産を経て、元気な子を授かりました。最後は、助産師の判断で助産院から病院に移動するなど、24時間かかりましたが、まさに「Glorious!(荘厳!)」な体験となりました。
さてここで、「なぜ男のあなたが、デリケートなお産のテーマ