大事なのは、女性が恐れを感じることなく、心から納得して出産に臨みーーキャシーの言葉にあったようにーーその経験から「自分の本能と体を信じて、お産という生命の営みに向き合えた」と、生きる自信を得ること。
この作品を通して、世界中のみなさんと一緒に、〝生命の起源〟と〝あなた自身の誕生〟という、二つの奇跡のことを思い起こしませんか?
誰もがもっとその奇跡ーー「命を支える海の存在」と「自身が生を受けたこと」ーーに感謝し、大切にしながら人生を送れたらもっといい世の中なると、私は思うのです。
<登場人物>
福本幸子/SACHIKO FUKUMOTO
沖縄出身/マルチリンガル/フィルムメーカー/サーファー/フリーダイバー。13歳でモデルとして芸能活動をスタート。広告、ランウェイの他に、ラジオ、作曲、執筆と幅広くグローバルに活動。渡航国40カ国以上。近年は国内外の映画やドラマなど女優業に加え、監督として水中映像制作に携わる。女性の出産ストーリーを共有し、古来の伝統と自然、産みと海のつながりを紡ぐことに情熱を注いでいる。
ウィリアム・トゥルブリッジ/WILLIAM TRUBRIDGE
フリーダイバー。ニュージーランド出身。生後18カ月から両親のヨットで世界を放浪する海上生活をスタート。水泳は1歳半から始め、8歳の頃には素潜りで15m潜れるように。大学卒業後、本格的にフリーダイビングに目覚める。2007年4月にCNF種目で世界記録を樹立して以降、さまざまな種目で自身の持つ記録を塗り替えている。「トゥルーブルー・ファンデーション」を主宰し、海の環境を守る活動も精力的に行っている。
キミ・ウェルナー/KIMI WERNER(ハワイ)
マウイ島の沿岸部の自然の中、家族の夕飯の調達のために素潜りする父親の背中をみて育つ。フリーダイビングへの情熱に目覚め、全米スピアフィシング・チャンピオンに。料理人の資格を持ち、数々の賞を受賞したアーティストであり、持続可能な漁業の提唱者でもある。自宅での水中出産は叶わなかったが、助産師のサポートにより、素晴らしい出産を経験。
ラヴァ・レイ/RAVA RAY(タヒチ)
アーティスト/伝統舞踊家/タヒチアンキルトデザイナー/フリーダイバー。ダンスやアートワークを通して海への愛を伝え続け、他の女性にタヒチの伝統アートであるフィバイバイの技術を教えている。念願だった自宅前ラグーンでの出産を果たす。
イオアナ・プナ/IOANA PUNA(クック諸島)
ポリネシアの伝統カヌー「ヴァカ」のパドラー、フリーダイバ。失われた伝統を他の女性と共有し、ポジティブな出産の決断をサポートすることに情熱を注いでいる。ニュージーランドで助産師による出産を予定していたが、COVID-19 アウトブレイクのため、ラロトンガの病院で出産。
<STAFF>
監督:キャサリン・マクレー女優/脚本家/映画監督。
NZの国民的連続ドラマ『Shortland Street』に名脇役として出演。その後、この国民的ドラマの女優から監督としても製作に参加。数多くのドラマ、演劇の脚本、監督を手掛ける。3人の娘がおり、娘たちの出産に想いを馳せて、『Pacific Mother』の製作に取り組んでいる。
企画・プロデューサー:小澤汀(みぎわ) 映像プロデューサー/ナチュラリスト/ドゥーラ実習生/バース・カメラマン見習い中。
NZ移住後、撮影コーディネーターとしてTVCM等の映像制作に携わり、ハリウッド映画『ラストサムライ』の制作に抜擢。その後、日本人初のNZ大手プロダク