隠れた天才時計技術士。満を辞して前に出しました。

隠れた天才時計技術士。満を辞して前に出しました。
サステナブルな機械式時計の需要に応える、 良質な舶来時計の販売を始めるにあたり、 皆様の応援を溜まりたく満を持して表舞台に立ってみました。

はじめに・ご挨拶

質の良い本物を知らないと、質の悪さを判別出来ない。

初めまして。どこかで時計を通じご縁が既にある方もこんにちは。小生、30年越えの広告屋。画家に対し画商の役割を担う事が生業。趣味で始めた時計修理を学びたく、時計メーカーや修理会社。大手から個人店まで、沢山の工房にお邪魔させて頂き、沢山の職人さんにもお会いさせて頂いた中、博物館所有クラスの値段が付けられない時計、著名な方にお預かりしているという一点で驚く程の高額品。何に使うのか判らない工具、英語で書かれた古い書物や箱が所狭しと並ぶ、セキュリティ万全のガチ工房。そこが師匠を始め、先輩達との出会いの場でした。そこに経営者の言い値の授業料を払い、合鍵を300万で借り(返却すると返金)工具の使い方、工具作り・メンテナンス、パーツ作り、クロノグラフのOH迄、学ばせて頂きました。
数ある人気メーカーならまだしも、150年前のモノとされるメーカー不明。故に、どんな機構になってるのかも不明。そんな海外のアンティーク時計から、今も健在のメーカーではあるが古くて資料のない時計。その他テクニカルガイドは有れど、誰も見ない。
時代と共に機械(ムーブメント)の機構が変わっても、基本を熟知しているのだ。
その後、師匠だけでなく先輩達(ジュエラー仕事が趣味の時計士など)も「できるんだから趣味でも続ければ?」とお言葉を頂きましたが、経験し体験実感した者として「趣味やお遊びでする案件ではない」と敬意を表し、現在は元来の広告屋として、天才の自覚なき師匠をプロデュース・マネジメント他などで、時計の素晴しい世界を教えて頂いた「恩返し」をしております。
師匠だけでなく、広告業に携わっていると、著名な方や、群を抜いたプロフェッショナルな方にお会いする機会に恵まれます。彼・彼女らは、自分自身より対峙している事に没頭しており「他人と比べない」「人目を気にしない」「自身の凄さや価値の自覚がない」簡単に言えば「天然」と呼ばれるジャンル。ニッチだが飛び抜けて秀でている。皆、違う分野で有りながら、同じ匂いがする何かを持っている事が分かります。努力・労力・苦労と呼ばれるモノを、苦とせず心から楽しんで向き合う。俗的な欲はなく、美しいものを愛でる。そしてその能力開花のサポートへ誘う様な、数奇な環境での経歴。それでも尚、時計に関し学び続けている(本人に勉強のつもりはない)。人柄を知り、慣れ親しんで接して頂いている小生でさえ、時計に対する向き合い方には、稀に怖さすら感じる。
大袈裟でなく、ありのままで彼は「選ばれし天性の天才」と、30年越えの社会経験を持つ小生だけでなく、接客業や人を見抜く能力のある方に選ばれ、指名を受け続けている事実からも分かる。
嘘をつかず、無駄がなく(壊れる原因の一つ)、前の修理士のその場凌ぎの誤魔化し等は、パーツ等を調整・交換。時計を労う様に本来の姿に戻しOH。現在の状態から先々の状態を加味し、同じブランド・機構の機械であっても、年代、使う方の特性(部品の偏りや減り方など)に併せた千差万別の作業。そしてそのヘタリ具合に併せたチョイスやバランス調整を、経験による正確な感覚値で、当たり前に行う。師の更なるブラッシュUPが始まる。

「ハイリスク・ノーリターン」と言われるこの職種。直って当たり前。ご満足頂けない場合、全責任を負えとばかりに烈火の如くお叱りを受ける職種。褒められる事も、ご使用を拝見する機会もない。超絶ストイック。寡黙過ぎる。その中、ラクを選ばず戦う相手は「自分自身の甘さ」である。

見えない、バレない、褒めら