プ同盟が、氏神様と氏子の関係性です。
氏子の数がへるということは、それだけ氏神様のパワーが衰退することを意味しています。
もちろん収入も減りますから財政難にもなります。
その他にも、様々な支障がでます。
いくつか事例をご紹介します。
令和3年2月14日に発生した福島県沖地震(震度6弱)では、当社境内でも、広範にわたる被害が出ました。
後日、責任役員・総代さんらにより、復旧活動が行われました。
かなりの重さがある石碑や燈籠、石垣の外れを修復するのは、かなりの経験や体力を要します。
当社の総代さんは、土木・建築関係のお仕事をされている方が多いので、危険な作業にも関わらず、きれいに修復してくださいました。
しかし、こういった大きな災害時には、人手や資金が足りないため、元通りに復旧できないことが多く、応急処置止まりになってしまうことも多々あります。
また、当社は、山一帯が境内、という非常に自然環境豊かな場所にございます。
しかし、境内が広すぎて、特に災害被災時の復旧や、森林整備(主に間伐)まで手が回らない状況です。
「間伐(かんばつ)」とは、植林をしたスギやヒノキが、過密にならないよう伐採する作業のことです。
適切な間伐がされていないと、土砂崩れや洪水などの災害を引き起こす可能性があり、山の環境保全としても大切な役割があるのです。
東洋医学に「気血水」という言葉がありますが、山も、水の流れを整えることで良いエネルギーが循環します。
間伐にも、1ヘクタールあたり数十万円という費用が必要です。
また、全部で十一社ある末社のひとつである「養蚕神社(ようさんじんじゃ)」は、蚕養の神様(今でいうアパレル・服飾の神様)なのですが、老朽化により一部朽ち果てている状態です。
養蚕神社の修繕費用は、少なく見積もっても500万円~1000万円ほどかかります。
山腹にある神社のため、資材を運ぶのも一苦労です。
アパレルの神様なのに、キレイな恰好をさせてあげられないことを、いつも心苦しく思っています。
また、境内にある、国の指定重要文化財に指定されている「木幡の大杉」は、推定樹齢800年の巨大樹木でありますが、幹内の腐食がすすみ、大きな空洞となっていることが近年発見され、倒壊寸前のため10数本の支柱が取り付けられました。
こういった作業も、主に氏子さんのご協力のおかげでなり立ってきましたが、やはり高齢化と人口減少の波には逆らえず、年々、境内整備の負担が大きくなっています。
人口減少に伴う財政難から、社殿の修理費用を捻出することが難しく、作業が停滞しております。悲しいことに何年かに一度くらいの頻度で、お賽銭や銅板などの窃盗被害もあります。
こういった状況は、当社だけでなく、全国の神社仏閣で起きています。後継者がいない神社は、神職が兼務(掛け持ち)をするなどして対応していますが、負担も大きく、すでに限界がきています。
外国人参拝者の激減
世界的大企業の創業者やクリエイターが、日本の神社仏閣に何度も訪れてインスピレーションを得ていたのは有名な話です。
「禅(ZEN)」や瞑想に代表される「マインドフルネス」という概念が浸透し、毎年右肩上がりで、外国人の参拝者が増えていました。
しかし、新型コロナウィルスの影響で、観光客が減り、神社への参拝者も大幅に減ってしまいました。
当社では、こういった事態に対処すべく、2020年6月よりオンラインの御祈祷を受け付けたのですが、しばらく申込はゼロでした。
「オンラインではご利益を享受できないだ