はじめに
年々減り続ける神社は、実は課題が山積みです。一昔前は「お祭り」によって活気があふれ、他県や海外からの参拝者も大勢訪れましたが、時代の流れや人手不足により、特に地方神社では、後継者探しに苦労している神社がたくさんあります。さらに新型コロナウィルスによる、初詣等の参拝自粛、人口減少による財政難に、ますます拍車がかかっています。
当社を含めた周辺地域には、たくさんの重要文化財がありますが、このままでは、素晴らしい資産を後世に伝え続けていくのが困難です。未曽有の危機が訪れた時に、守れるだけの体力(お金・人手・知恵・活気)も後世に残していかなければなりません。
当社の末社に、「養蚕神社(ようさんじんじゃ)」 という五穀豊穣や商売繁盛の神様が住む、築200年ほど経過した社殿があります。人手不足や財政難により、社殿の修繕ができておりません。また、山の中にある社殿のため、資材を運ぶのもかなりの労力がいります。
通常、社殿の修繕は「宮大工」という専門の大工さんが行いますが、今回、「助っ人宮大工(すけっとみやだいく)」として、宮大工さん指導のもと、200年ぶりの社殿の改修のお手伝いをしてくれる方を募集します。
今回のプロジェクトをきっかけに、神社と周辺地域に活気を取り戻し、神社の認知を広げていきたいと思います。
どうか応援よろしくお願いします。
はじめまして、福島県二本松市にあります隠津島神社(おきつしまじんじゃ)で禰宜(ねぎ)をしております、安部章匡(あべあきまさ)と申します。
当社は、縁結びの神様である宗像三女神(むなかたさんじょしん)が見守る1250余年の歴史ある神社です。
県外からも良縁を願う人が訪れます。
▼隠津島神社ホームページ
数々の重要文化財
▼国指定
•杉(天然記念物、昭和16年3月27日)
•木幡の幡祭り(重要無形民俗文化財、平成16年2月16日)
▼福島県指定
•木幡山(名勝及び天然記念物、昭和30年2月4日)
•末社天満神社本殿(三重塔)(重要文化財(建造物)、昭和30年12月27日)
•木幡山経塚群(史跡、昭和54年3月23日)
▼二本松市指定
•本殿(有形文化財(建造物)、昭和51年12月1日)
•拝殿(同上)
•末社門神社本殿(有形文化財(建造物)、昭和55年8月29日)
•銅鐘1口(有形文化財(工芸品)、昭和51年12月1日)
•「為民(いみん)」の碑1基(有形文化財(歴史資料)、平成15年2月1日)
令和三年春~勧請1252年目の例大祭の様子~
このような素晴らしい財産を後世に守り伝えていくため、仲間とともにこのプロジェクトを立ち上げました。
解決したい社会課題
年々、全国の神社の数は減っており、平成6年時と比較すると、500社近くの神社が解体しています。
※宗教年鑑より作成
神社の数が減っている要因は、人口減少や高齢化による氏子さん(地域の信仰者)の減少による財政難や、後継者不足により、神社を守り継承していくことが困難になっていることがほとんどです。
特に地方では、人口減少や高齢化により、氏子さんの数が年々減り続けています。
自らが住んでいる地域の神様を氏神様(うじがみさま)といい、周辺地域に住んでいる方を氏子(うじこ)といいます。
氏神様と氏子さんは、もちつもたれつの関係です。
氏神様は、人々の信仰により力を増し、土地や人々を豊かにすることができます。共存し、ともに繁栄していく、そういったパートナーシッ