ビジネス開発マネージャーのリュー・ホン・ザ様とルナティック(2020) それに伴い、先行して英語マニュアルでオクリュージョンの新機能や自動着色の特徴を把握していく中、ACTF2021 in TAAFのCACANiブースにルナティックとして出展が決まりました。
CACANiは多数の作品や制作現場で使用されてきてはいますが、2014年にリリースされてから今現在に至るまでの間で、一般公開されている制作実例は調べても作品名や静止画のみで、作業内容のわかる内容は一般公開されていない現実がありました。
海外のユーザー数は増えていっても、国内での普及活動には版権の問題もあって制作事例が少なく、また日本語マニュアルの普及がしっかりできていないことなどもあります。
そのため、2014年にリリースされてから7年目になる現在での普及率の少なさから認知度の低さにも直視しました。
ACTF2021にご来場された方々とお話をする中でも、
「CACANiで作られた作品は知っているけど、完成しているところだけ見せられても、実際のところはよくわからない」
「実際に使うと慣れるまで大変でしょ」
「こういうのは成功事例だけで失敗事例を見せてくれない」
というようなお話の他、
「子供向けの作品や簡単なキャラでないと使えないでしょ」
というようなご意見も多くいただきました。
来場者の方の中には、CACANiを2年以上の使用経験のある方、または5年近く使っている方からも貴重なお話を聞くことができました。
私たちもCACANiで描かれた部分があると知らなかった作品で、”作画が綺麗で映画化もされた有名な作品”でもCACANiが使用されてたことには驚き、ポテンシャルの高さも実感しました。
しかし、この作品名も含めて版権の問題で他作品と同様に記載したり、お伝えすることもできません。
2014年のリリース以降、ニュース記事やCACANiのセミナーなどでの情報配信は不定期で行われており、私たちも2019年のセミナーに参加しましたが、専用ソフトのため興味関心が強い顕在層向けの販促活動となっていました。
それならば、もっと広く潜在層の人にも興味をもってもらい、より顕在層に理解してもらうようなセミナーを行うには何が必要なのかを、改めてACTF2021の出展経験を経て考えさせられました。
2021年4月以降、改めて0から版権に縛られない作品を一般公開した上で、CACANiが得意とすることは何か、苦手な動きは何か、どれくらいの動きや線量で自動中割ができるのか・・・など、伝える方法、それによって何が変わるのかも考えていきました。
その結果、とても大きなプロジェクトになることから、自分たちだけの力では成し遂げることができないと自覚されられ、何度もルナティックとして話し合い、一度は諦めようとしたこともありました。
5月に入っても心のなかでは諦めきれなかったため、このまま何もしないで諦めるくらいならば、自分たちがやろうとしていることを知ってもらって、クラウドファンディングで皆様からのご助力、ご支援をいただけないかと思い、掲載の準備をして今に至ります。
以上の経緯から、ルナティックでは、2021年4月1日よりアニメーション制作、並びにアニメーション制作ソフトCACANiの普及活動に全力を費やす方針の中、ルナティック自体の知名度も低く、学生と一緒に作った制作事例しかないことから、2016年に企画していた【ハギルレコード ~ロリコンでマザコンで俺ナルシスト~】を版権に縛られないオリジナルアニメー