てた米で継承させてもらえないかと、人伝いに繋いで頂きました。
▼「金の鳩」 を復活させたイタリア在住の益田美穂さん
益田さんから、イタリアでのコロナ禍 の深刻な状況をお聴きし、このような時期にご縁が繋がったのは必然だったと思いました。
益田さんも私たちの思いに共感して下さり、この日本酒を1つのきっかけにして日本とイタリアを結んで未来への願いを分かち合いましょうと、「金の鳩」の銘柄を受け継がせてもらうことになりました。
上神谷米×河合酒造で継承する「金の鳩」はどんなお酒か?
河合酒造の西川社長からどんな日本酒を造りたいのか丁寧にヒアリングを頂き、精米した山田錦を託しました。
「金の鳩」の主な特徴
米を丹念に磨くことでスッキリした切れの良い飲み口ながらも、山田錦の持つきめ細やかな甘みを楽しめる日本酒に仕上がりました。
「七福神」と「金の鳩」プロジェクトに込めた願い
コロナでもスマホがあればすぐにつながる。
便利な世の中になったはずなのに、わたし達は何故か生きにくさを感じていないでしょうか?
宝船にのった7人の神様「七福神」。
江戸時代の庶民の間では「七福神」 の内、6人は障がい者であり、心身に障がいを持って生まれてきた子は「福と富を呼ぶ福子(ふくご)」と呼ばれ、大切に育てる周囲の人に幸せをもたらしてくれるとされていたと、師匠から教わりました。
▼師匠の八田さんと今回の奉納先櫻井神社の神主さん
「福の神」である「えびす様」は、障がいを持って生まれ、幼いときに川へ捨てられました。
その後ある村で助けられ、人々の温かさに守られ大切に育てられ、その村は豊かになったそうです。
自身の不便さが人や社会とのつながりをつくり、周りの人たちに優しさが生まれ、その結果、多くの富や福をもたらしたとも言えるのかもしれません。
私たちの米作りも、障がいのある人や地域の農家の人と一緒になって進めています。
様々な社会的障害によって生きにくさを抱える人を真ん中に置き、働きやすさ、生きやすさを模索し続けるうちに、次々と共感を寄せて下さる方が現れ、導かれるように地域、人、伝統、歴史へと繋がっていきました。
かつて活躍した堺商人たちは、良い意味で様々な境界を取り払い、人や物を組み合わせて新たな仕組みを作り、堺を日本最大の物や情報が集まる拠点として繁栄させました。
コロナ禍において、本当の豊かさを問われている今、私たちも、みんなの間にある障害を取り除き、喜びや豊かさを行き渡らせたい。その思いは堺商人達から受け継がれているように思います。
堺から始まり、奈良へと続く「竹内街道・横大路」は、2017年に『1400年に渡る悠久の歴史を伝える「最古の国道」 』として日本遺産に認定されました。
堺と今井町はその西と東の端を結ぶ重要な拠点として、かつての日本の経済を牽引していたそうです。
▼日本遺産:日本最古の国道「竹内街道・横大路(大道)」(松原市HPより)
私たちが不思議なご縁で繋がっていくことで浮かび上がって来たこの道は、何か大切なことを思い起こさせようとしているように思えてなりません。
守りたい古き良きものと、今を生きる私たちの思いや知恵を織り混ぜ、1400年の歴史に思いを馳せつつ、 いま一度本来の在り方を見つめ直し、未来へ繋げたい。
そんな願いを込め、平和への祈りの「金の鳩」を、あなたへと届けたいと思います。
あなたの大切な人と、このお酒を酌み交わしてください。
▼上神谷の風景(2021年4月1日撮影)
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