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「挑戦!シニアにもオンライン教室を」地域のスマホ教室が挑む、新しい寺子屋計画
6 ~ 7 分
はじめに・ご挨拶
皆さんはじめまして。
まちのスマートフォン教室「まちスマ」の学長を務めております、かわいと申します。
この度は「挑戦!シニアにもオンライン教室を」のプロジェクトをご覧いただきありがとうございます!
長文となりますが、最後までご覧いただけると幸いです。
私ども、まちのスマートフォン教室「まちスマ」は、スマホの操作に困っているシニアをサポートしつつ、『情報格差のない社会を目指す』という社会問題を解決するために発足した、出張スマホ講師チームでございます。
これまでに、愛知県・岐阜県・三重県・静岡県のコミュニティーセンターや商業施設にて、約2700回の講座を行い、シニアの方を中心に約2万人の学びをサポートしてきました。
参加者は、60代の方が中心で約6割、70代は約3割、80代は約1割、中には最高齢で92歳の参加者もおられました。
コロナ禍前の2019年度の教室開催は、1講座あたり約15~20名の定員の講義が、いつも満席になるほどの賑わいぶりでした。
【コロナ禍前】2019年6月に行われたキャッシュレス講座の模様です。
『シニアの学びの場』として定着してきたスマホ教室を、コロナが襲う…
スマホ教室の立ち上げから3年目で、ようやく地域に浸透してきた頃の、コロナ感染拡大でした。
2月末~6月末までは全ての教室活動は休止となり、教室を求めて来られていた多くの方への学びをストップさせてしまいました。
スマホ教室休止からしばらくの間、再び開催を望むシニアの方からの声が止みませんでした。
7月から一部で再開はしておりますが、参加を控えている方も大勢いるため、開催数は大幅に減少講師の方も活動の場がなく、これまで頑張ってくれていた講師10名の契約を、苦渋の決断で一旦解除することに…
そして何よりも、いつも通ってくれていた参加者の方に対し、学びを止めてしまったこと、講師として何もしてあげられない無力感が非常に心苦しかったです。
~ 教室参加者の生の言葉です ~
【Aさん】
いつも楽しみにしていたスマホ教室がなぁ、こんな形になるとは想像もしていなかったよ…
生活の一部を取られた感じがするなぁ…
【Bさん】
参加したいけど(再開した教室に) 、家族から外出を控えるように言われているから、
しばらくはちょっと行けんかもなぁ…
また行けるようになったらこちらから連絡させていただくよ…
【高齢者施設に入られているCさん】
再開したのは嬉しいけど、施設の決まりで外出ができないの。買い物にも行けんよ…
面会もね家族とだけ。でもわたしは家族がいないからね…
いつもスマホ教室の先生と会うのが楽しみだったのに残念…
他、このような言葉が多数、無力な私たちの胸に突き刺さります。
ここで終わるわけにはいかない! この状況下で、私たちにできることはないだろうか…
残った講師2名と私とで、いろいろできることを考えました。
最初声に上がったのが『Zoomを利用したスマホ教室』でした。
自粛期間中は、ヨガ教室や免疫力をつけるための講座など、オンラインで配信する講師の方が大勢みえましたので、見よう見真似でやってみようともしたのですが、非対面でのオンラインの設定や、使い方を理解させるだったり、パソコンなどの端末やWi-Fi環境のない生徒さんが多数見えたため、プランは思うように進みませんでした。
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