ただの居場所ひろば

ただの居場所ひろば
子どもから高齢者まで、出雲市の駅近くにある居場所。自由にお過ごしください。温かいお茶・冷たい飲み物はセルフでご自由に。土曜日は、小中学生向けの無料の土よう塾もご利用ください。

すべて無料 の居場所「ひろば」があります

出雲市駅の近くにある商店街「サンロードなかまち」

ここに居場所「ひろば」をひらいたのは、一昨年の11月4日。

はじめは、自宅以外に居場所がない高齢者のために、と考えていました。

でも。1年半あまり、実際に居場所を運営してみて、その考えは変わりました。

予想以上に、20代から30代の若い男性や女性が利用してくださるのです。

もちろん、高齢者の皆さんのご利用もあります。なかには、毎週1回、体操をするグループもあります。

無料の居場所「ひろば」は、いろんな世代の人々にとって必要な場所なんだなあと、改めて感じました。
ご利用の仕方もいろいろです。

土曜日の午後には、小中学生の無料塾「土よう塾」も開いています。
「学校を休んだところから、わからなくなっちゃった」
そんな、ちょっとしたことから一緒に勉強しようね、だから「ちょい勉」です。

新学期には、GIGAスクール実施にあわせ、小中学生たちと「パソコンの分解教室」も楽しみました。

この居場所、今後も安定的に運営していきたい、そう考えています。
なぜ島根県の出雲市に居場所?

島根県がかかえる問題点、そのひとつは、高齢化です。島根県内に住む100歳以上の高齢者の割合は、人口10万人当たりに換算すると127,6人で、8年連続の全国1位。(島根県高齢福祉課2020年9月15日発表)

また、意外かもしれないのですが、子育て世代の女性で仕事をもつ割合が、70%を超え、全国平均を大きく上回って、全国でもトップクラスなんです。つまり子育て期のお母さんが外に働きに出ている割合が高いのです。(総務省「女性・高齢者の就業状況」平成25年11月22日 より)

これらの情報からいえるのは、家庭の中で、孤立する高齢者、あるいは、放課後は、高齢者と子どもだけ家庭という風景があります。

居場所についての需要は、他県に比べて決して低くはないと思われます。
居場所「ひろば」はこんな場所

学校でもない、職場でもない、自宅・学校 or 職場につづく第3の場所 ( the 3rd place ) それが居場所「ひろば」です。

ぶらりと自宅を出て、誰にも邪魔されずに時を過ごす場所。

そこには、気の向いた時には、話し相手になる人がいて。相づちをうってくれるのでしょう。

そんな場所が、居場所「ひろば」の目標なんです。

とりわけ、子どもたちにとっては、自学習の場になるように、土曜日だけですが、無料塾を開いております。実際には、学校に登校するのが苦手な児童が平日、自習に訪れることもあります。
ひろばは市民の手作り

居場所ひろばの入り口のディスプレイは、私たちの仲間である元保育士の手作りです。
季節ごとに、タンポポだったり、金魚だったり、紅葉だったり、雪だるまに変化します。
このディスプレイ、歩道をゆく子どもたちに大人気。
おとなだって足を止めて目を細め見入ってくれます。

狭いけれど、室内の壁は、一般市民の趣味の展示ギャラリーです。
写真・イラスト・水墨画など作者の方にも喜んでいただいております。
まねき保護ネコ

2020年7月。
居場所ひろばがオープンして半年あまりがたったころ、新しいメンバーが参加しました。

保護ねこの「シナモン」です。
出雲市の動物保護団体で面接の上、譲渡していただき仲間入り。すっかり「まねき猫」となっています。

訪れる方、どなたにもなつくので、幼児からおとなまで大人気。

つらい気分の時には、なぜか膝の上にのっておとなしく毛づくろい。
「猫を