伝統的な和菓子屋さんが、さつまいもとチーズのスイーツ店を立ち上げ!?
はじめまして、石川県の能登半島にある輪島市でお菓子の製造・販売をしておりますラ・レーヴの中浦ほほみと申します。プロジェクトページをご覧いただきありがとうございます。
私たちラ・レーヴは明治創業という長い歴史をもつ和菓子屋「中浦屋」で生まれた初の洋菓子ブランドです。現在は輪島プリン、金澤ぷりん、金澤ぜりぃを主力とした商品を提供しています。
ラ・レーヴ商品のプリンとゼリー
ここ輪島市は、輪島塗、朝市ならびに御陣乗太鼓で全国的に有名な町です。2015年にはNHKの連続テレビ小説「まれ」の舞台として脚光を浴び、年間50万~80万人ほどが訪れてにぎわっていました。
しかしコロナ禍で県内の観光地は軒並み打撃を受けており、当社も一時売上が約9割減少することもありました。少しずつ落ち着きを見せていますが、すぐに人出が戻ってくるわけではありません。
この状況を何とか打開しなければ!と思い、新たなチャレンジとして、地元産のさつまいもとチーズのスイーツ店を立ち上げることにしました。
和菓子屋に勤める女性たちが立ち上げた洋菓子ブランド「la rêves(ラ・レーヴ)」
中浦屋は明治43年の創業以来、伝統的な名物「丸柚餅子(まるゆべし)」をはじめとする和菓子を地域の方々に支えて頂きながら提供し続けてきました。
中浦屋伝統の丸柚餅子(まるゆべし)
なぜそんな和菓子屋がプリンを作ろうと思ったのかというと、会社の業績不振がきっかけでした。中浦屋がある輪島市は年々人口が減少傾向にあり比例するようにして会社の業績も悪化していました。
そしてこのままではいけないと社長をはじめスタッフが悩んでいたところあるスタッフの「わたしはスイーツ作りのためならなんでもやります!」という言葉から2018年のまだ寒さが残る春にラ・レーヴは誕生したのです。
中浦屋のスイーツ作りが好きなスタッフとフリーのデザイナー、パティシエ、普段はそれぞれ違うフィールドで活躍する3人の女性が集まり、「おいしいプリンを作る!」という一つの同じ目標に向かって開発を進めました。
地元素材を活かしたプリンとして話題も
当時のことを振り返り、3人は大変だったのは週に「何回もプリンを食べて太ったことかな〜」と笑いながら話してくれます。
そして想いが詰まったプリンはありがたいことに地元の方をはじめ観光客の方々にも愛され、業績も順調に推移していきました。
そしてコロナが直撃。人出がなくなった輪島のまち
平時であれば人通りが多い、人気観光スポットの輪島朝市通り
しかし、そんな矢先に新型コロナウイルスの感染拡大に直面します。中浦屋が店舗展開をする輪島の朝市通りはおろか、石川の玄関口である金沢駅からも観光客がすっかりいなくなってしまいました。
一時は売上が約9割減少し、どうしたものかと頭を抱える日々でしたが、いつまでも悩んでいても始まらないと思い、輪島地域への販売強化や、首都圏の副業人材を活用してオンラインショップの運営強化をするなど、できる限りの努力をしてまいりました。
首都圏の副業メンバーと共に作ったオンラインショップ
経営は少しずつ回復の兆しを見せつつありますが、まだまだ状況は芳しくありません。
この現状を打開するために、そして何より、地域を盛り上げるために、ラ・レーヴから新しいコンセプトのお店を立ち上げることを決心しました。
その挑戦は輪島を出て金沢にラ・レーヴ初となる直営店を構えることです。
金沢でさつまいもとチーズの