諦めていたお出かけを支援したい~看護師による外出支援サービス~

諦めていたお出かけを支援したい~看護師による外出支援サービス~
介護や医療的な処置が必要なことで、本来の思いを行動やカタチにできない高齢者を支援したい!!「あの場所にまた行きたい」という願いを叶えるため、福祉車両と車椅子、ストレッチャーの設備を整え、看護師によるサポートの下、安心して外出できる環境を整えたい。

▼はじめに・ご挨拶

当プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。

株式会社サポ看 代表 兼 看護師の平山凌と申します。

私は、身近な地域社会において看護師の経験やスキルを活かす場を生み出したいと思い、株式会社サポ看を設立し活動しています。また、自身の看護師としての経験やスキルを磨くため、訪問看護師としても働いています。

活動を通じ、地域で看護を必要としながら生活する方々と関わる中で

・「生まれ育った地元の景色をもう一度見たい。」

・「また音楽コンサートに行ってみたい。」

・「遠くにいる孫に会いに行きたい」

 などの外出への思いを多く聞きました。

そのような思いを持ちながらも、「吸入が必要」「酸素管理が必要」「インスリンや服薬管理が必要」「足腰が弱くて一人では歩けない」といった状況にあることで、本来の思いを行動やカタチにできない方々が多くいる現実を日々目の当たりにしています。

そこで、”その人らしい生き方” を実現させるために、

看護師による外出支援が必要であると思い、プロジェクトを立ち上げました。

▼プロジェクトで実現したいこと

私は日常生活における外出には

 ”生活を維持するための外出”(買い物や通院、デイサービス)と、

 ”生活の質を高める外出”(友人に会いに行く、趣味活動、旅行)

の2種類があると考えています。

現在、日本で行われている外出支援制度では、通院に対しての支援が中心であり、”生活の質を高める外出”の支援は十分ではありません。

私は、”その人らしい生き方”を実現するためには、通院などの”生活を維持するための外出”も必要ですが、趣味や娯楽、旅行といった日々の楽しみ実現できるような”生活の質を高める”外出支援が今後より必要になると考えます。

看護師による”生活の質を高める”外出支援を開始するためにはまず、福祉車両と車椅子、ストレッチャーの設備を整えプロジェクトを開始したいです。
▼プロジェクトを立ち上げた背景

現在、65歳以上の高齢者(以下「高齢者」)人口は、3617万人(令和2年)であり、総人口にの28.7%を占めています。その内、日常生活において支援を必要とされる要介護・要支援認定者は、658万人(令和2年)であり、高齢者の約5人に1人は介護や医療処置、見守り等の支援が必要な状況です。

図1

(図1) H25 高齢者実態調査(大阪市)より

「高齢者の外出するときの目的」に関する調査をみると、「買い物など日常生活の用事」や「通院」の”生活を維持するための外出”割合が多く、「散歩」や「親族または友人・知人と会うため」「体操教室やカラオケなどの趣味活動」の割合が低く、”生活の質を高める外出”は少ない現状にあることがわかります。

(図2) H25 高齢者実態調査(大阪市)より

また、「外出しない(少ない)理由」をみると、「身体上の理由で外出が難しい」が半数以上を占め、「出かけたい場所や用事がない」「バス、地下鉄、電車などへの乗車が難しい」「付き添いあるいは介助者がいないため外出に苦労する」といった理由がみられました。

(図3) H25 高齢者実態調査(大阪市)より

最後に「要介護認定者における外出頻度」に限定すると、要介護度が増すごとに外出頻度が激減し、「ほとんど外出しない」の割合が多くなっていることがわかります。

家族が同居、あるいは近隣に住んでいる場合は外出支援を受けることができますが、独居高齢者の増加や核家族化が進んでいる状況において、家族からの支援が受けにくく、気軽