コロナ禍で置き去りにされがちな子どもの気持ちを聴く絵本を、より多くの人に届けたい

コロナ禍で置き去りにされがちな子どもの気持ちを聴く絵本を、より多くの人に届けたい
後回しにされがちな「子どもの権利」。2020年国連子どもの権利委員会が出した声明を元に、自主制作で作られた子どもたちの声を聞くための絵本を、より多くの人に届けるために、内容を再構成、ワークブックをそえたハードカバー絵本として刊行し、「子どもの権利」を社会全体で考えたいと思っています。

ひだまり舎代表の中村と申します。
2018年から、平和・いのち・しあわせをテーマに、子どもの本を出版しています。

この度立ち上げた「子どもの権利絵本出版プロジェクト」。
コロナ禍において、子どもたちの置かれる立場はこれまで以上に
つらいものになっています。
家庭でも教育現場でも、おとなたちは子どもたちのことを考える余裕が
ありません。
そのような中で、「がまん」してしまう子どもたちがいます。
「わがままを言っちゃいけない」と、自分の気持ちに
ふたをしてしまう子どもたちがいます。

それは、わがままじゃない。
あなたの気持ちは、あなたの権利とつながっているのだと、
知らせてあげることのできるおとなが、近くにいるかどうか。
それによって、その後の子どもの人生は大きく変わってしまうでしょう。

子どもはだれでも、「守られる権利」をもっています。
子どもはだれでも、「学びつづける権利」をもっています。
子どもはだれでも、「安全で健康に生きる権利」をもっています。
子どもはだれでも、「意見を聞いてもらえる権利」をもっています。
子どもはだれでも、「一人ひとり大切にされる権利」をもっています。

子ども自身がそのことを知ることが出来る、そして、
子どもの周りにいるおとなが、そのことを理解できる、

そんな絵本を多くの人の手に届けたい。
そしてその活動が、子どもたちの支援につながる形をさがしたい。

そんな思いで、このプロジェクトを立ち上げました。

コロナ禍において、国連子どもの権利委員会が出した声明があります。子どもたちのために、「国が」どのようなことを考え、守っていかなければならないかをまとめたものです。

この声明をもとに、2020年9月、佛教大学社会福祉学部准教授長瀬正子さんを中心に、自主制作でワークブック型の絵本が作られました。子どもたちの声を聞きたい、そんな想いのつまった絵本です。

2021年の春先、私は知人の編集者から、どうしたらこの本をもっとたくさんの人に見てもらえるようになるだろうかという相談を受けました。

不勉強で、国連子どもの権利委員会が出した声明についても知らなかった私は、この本の内容に衝撃を受けました。この一年、私自身ももやもやとしていたことが、絵本の中に詰まっていました。

この絵本は、たくさんの人、とくに、子どもたちの手に届くようにするべきだ、と感じました。でもそれは、今の形のままではむずかしい。編集者や著者グループと協議を重ね、内容を再構築して、ひだまり舎からハードカバー絵本として出版することを決めました。

日本中の公共図書館においてもらうこと。
一校でも多くの学校図書館においてもらうこと
ひとりでも多くの子どもたちの手に届くこと。
子どもたちの支援者となってくれるおとなを、ひとりでも多く、ふやすこと。

たくさんの人がこの絵本に出会って、子どもたちのことを考える人が、ひとり、またひとりと増えていくことが、やがては社会全体がかわっていくことにつながっていくと思っています。

ですが、小さな出版社だけの力で、これを実現するのは、なかなか困難です。

でも、みなさんに少しずつお力を貸していただくことができれば、
ひとつずつ、できることが増えていくのではないか、そのように考えました。

多くの方に絵本を購入して読んでいただくこと、それはもちろん大前提です。

さらに、このクラウドファンディングでは、
より絵本が届きにくい子どもたちの元へも絵本を届けられるように、
「絵本を贈る」コースというリターンをご用意しまし