初めまして!
三重県鈴鹿市のNPO法人shiningで「子どもの居場所づくりを考える会」事業部のプロジェクトリーダーを務める山浦久美子と申します。
「目の前にいる子どもたちを笑顔にしたい」――子どもたちが自分らしく、そして笑顔でいられる居場所が地域に一つでも多く増えることを願って、以下の3つの居場所づくりの活動をスタートさせました。
①「みんなの居場所 ラピュタすずか」(不登校支援)
学校に行きづらい子、学校に行かないという選択をした子、今の社会に生きづらさを感じている子、一人で苦しんでいる子――。
社会とのつながりを遮断してしまった子どもたちに、「大丈夫。ひとりじゃないよ」というメッセージを届けたい。
不登校の子どもたちが笑顔でいられるための居場所づくりとして、週2日開催しています。
みんなでマルチプレイ中
②「アートガーデンすずか」
「作れるものは自分で作る!(自給自作)」と「自然の循環の仕組みを学ぶ」をテーマに、畑作業や花壇作りのほか、竹や廃材を使って小屋やアスレチックを作ったり、薪でご飯を炊いたり、リヤカーに乗ったり‥‥。
外遊びの好きな子ども向けの居場所づくりとして、子どもも大人もみんなが集い、遊び、収穫もできる「“遊べる畑“づくりプロジェクト」を月2回開催しています。
田んぼづくり③「ボードゲーム倶楽部」
50種類以上のボードゲームを揃え、子どもも大人も一緒に、年齢や性別を超えて遊べる機会を提供しています。
ダイス運で決まるもの、記憶力や俊敏さを競うもの、コミュニケーションを楽しむもの、陣取り、騙し合い、協力型、言葉遊び……。多種多様な遊びができるボードゲームには、初対面の人とも自然に打ち解けたり、自分とは違う価値観に出会えるという魅力があります。
インドア好きな子ども向けの居場所づくりとして、月2回開催しています。
大人も真剣♪
「当事者になってみないとわからない」――息子が小2で不登校になった時、私はこの言葉を痛感しました。学校に行けない原因を探し、学校に戻そうとして子どもを追い詰め、まだ8歳の子が「自分なんか消えてなくなりたい」と言うのを聞いてはじめて、私は学校に戻そうとするのをやめ、彼が笑顔でいられることを第一に考えようと思いました。
息子が小3の時、「パソコンのマイクラにMODを入れたい」というので、「鈴鹿 不登校を考える親の会」を通じて、パソコンに詳しい社会人のH君に週2回、家庭教師に来てもらうことになりました。
そこへ、近所のフリースクールに通っていた中学生のT君が遊びに来るようになり、ある日、家庭教師のH君、T君、 息子、私の4人で、家にある「パンデミック」や「カタン」「ニムト」などのボードゲームを夜遅くまで夢中になって遊んだ時がありました。
その帰り際、ふだんは声の小さいT君が「あ~楽しかったあ!」と、こちらがびっくりするような大きな声で言ったのです。この一言が心に残り、2020年6月、「ボードゲーム倶楽部」を立ち上げました。
「アートガーデンすずか」 は今年1月、使われなくなった500坪の土地を借りたことがきっかけでした。
体育館約3個分とかなり広い土地で、息子やその友達を連れてくると、作りかけの小屋によじ登っては飛び降りたり、切り出した竹でチャンバラごっこをしたり、落とし穴を掘ったり――。重労働の腐葉土を運ぶ作業も手伝ってくれ、作業をしては遊び、遊んでは作業してといった感じで、暗くなるまで遊んでいました。
そこで、もっと多くの子どもたちに参加してもらえたら、きっとも