あの日から10年。静岡と東北を映画で結ぶ「TOMOSHIBIプロジェクト」

あの日から10年。静岡と東北を映画で結ぶ「TOMOSHIBIプロジェクト」
震災を忘れないために、伝えるために、岩手県大槌町に実在する”天国に繋がる電話”をモチーフに製作された映画の上映会を静岡県内で実施したい!東日本大震災からまもなく10年が経過します。みなさんはどこで、何をして過ごしていましたか?あの日、あの時、そしてその後には、一人ひとりそれぞれの物語があります。※ご寄附後、実施団...

実施理由/背景

大切な「あの人」。あなたは誰を思い浮かべますか?

2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。
あれから10年。時間の経過とともに世間の関心の低下、震災の記憶の風化が懸念されています。
しかし、今もなお行方不明の人がいます。大切な人の死を受け入れられずに暮らしている人がいます。

一緒にいることが当たり前だった「あの人」と、もう一度話がしたい、さよならを伝えたい…。
そんな思いから生まれた電話ボックスが岩手県大槌町にあります。
電話線は繋がっていませんが、天国に繋がる電話として東日本大震災以降多くの人が訪れ、会えなくなった「あの人」に想いを伝えています。

2020年、この電話をモチーフにした映画「風の電話」が製作されました。
しかし、静岡県内での上映は3館、すでに上映は終了しています。
より多くの方にこの映画をご覧いただき、震災や家族、故郷について考えてほしいと思い、この映画の上映会の実施を考えました。
プロジェクト内容説明

静岡でできる東日本大震災の伝承、それが映画上映でした。

私たち静岡県ボランティア協会は東日本大震災発生直後から被災された方々に寄り添い応援するため、何度も現地を訪れ、心と心のつながりを大切に交流を続けてきました。
その被災地には震災の伝承施設が開館しています。しかし、現地を訪れないとその記憶に直接触れることはできません。
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中、県をまたいでの移動は慎重にならざるを得ません。

そこで、静岡県に居ながら東日本大震災を知り、記憶に触れ、震災を風化させないためにできる取組を考えたところ、そのひとつが映画上映でした。
ひとりでも多くの方に観てほしいという思いから、静岡県内5ヵ所での上映を考えました。
しかし、そのためには多額の資金が必要になります。上映する映画や会場の賃借など、私たちの力だけでは上映会を実施することができません。

被災地に想いを馳せ、震災の風化を防ぎたい。
そして、いつか起こる自然災害に対して準備を進め、心がまえをしてほしい。
この思いをカタチにするために、ぜひみなさまのお力をお貸しください。
上映会実施に向けてみなさまの温かいご支援、ご協力をお願い申し上げます。
この想いが風に乗ってみなさまのもとに届きますように。

「TOMOSHIBI」とは

TO(tohoku:東北) MO(movie:映画) SHI(shizuoka:静岡) BI(bind:結びつける)の頭文字で、東日本大震災をテーマに製作された映画によって東北の被災地と静岡を結びつけたいという願いが込められています。
そのほかにも、時間の経過とともに消えゆく灯り(記憶)にもう一度灯りをともし(思い出し)消えること(風化)を防ぐ、暗闇(災害)の中で光る灯り(教訓)を道しるべに南海トラフ沿いでの地震へ備えるという意味も含まれています。
目指すところ

災害はテレビの中の出来事ではない!「大変だ」の一歩その先へ!

災害のニュースを目にしたときに思うこと、それは「大変だ」ではないでしょうか?
近年、地震や台風、豪雨など数多くの災害が日本を襲っています。

東海地震説の発表からまもなく45年。静岡県では津波防潮堤や津波避難タワー、命山などのハード整備が進められてきました。
しかし、災害による被害を減らすためには、ハード整備に加えて、一人ひとりの防災意識向上が求められます。

災害は決してテレビの中の出来事ではありません。自分たちの住む街で災害が発生したら、どのようなことが起きるのでしょうか