ットが使えるようにできるのは通信衛星の存在があるからです。
カーナビやスマートフォンのマップで利用しているGPSも、衛星が使われています。更に衛星が打ち上がり精度が上がると、自動運転が普及するかもしれません。農業のトラクターの自動操舵も楽になり、作業効率がアップもするでしょう。
こんな遠くない未来があるからこそ、2040年、宇宙産業の市場は100兆円まで拡大するという試算が出ています。特に人工衛星は、2040年には世界で年間1,000機以上も打上げられると想定されています。
北海道スペースポート HOSPOは、世界中の宇宙産業に取り組む民間企業や大学、研究機関等が、自由に使える、シェア宇宙港。
実は、アジアには民間ロケットの打上げができる世界に開かれたロケット射場はありません。日本でつくられた民間の人工衛星も、海外のロケット・射場から宇宙に運ぶケースがほとんどです。日本で実施されるべき宇宙の仕事が海外に奪われてしまっているし、輸送コストを考えても、なんだかもったいないですよね。
HOSPOは、この課題を解決し、日本国内の宇宙産業の成長に貢献するため、ロケットやスペースプレーンの実験・打上げ設備や滑走路を持ち、エンジン燃焼試験から打上げまでをトータルでサポートします。
人工衛星データを活用したビジネスの先進実験、さらにはシェアする加工場やシェアオフィスなども整備し、航空宇宙産業に携わる全ての方々に快適な研究・開発ならびに地域創生を含むビジネス機会の提供をサポートしていきます。
そんなHOSPOは2021年に本格的に開港し、アジア初の、世界の民間企業が利用できる宇宙港となりました。水平離着陸および垂直打上げ両方への対応型の、専用宇宙港としてもアジア初の宇宙港なのです。
ちなみに…現在HOSPOでは、Launch Complex-0(サブオービタルロケット射場)や、1000m滑走路、交流センターなどが稼働しています。ISTの観測ロケットMOMOは、HOSPOのLC-0という射場から打ち上がっているんですよ!
▲LC-0(Launch Complex-0)
▲1000m滑走路
HOSPOから日常的にロケットや宇宙旅行のスペースプレーンが宇宙へと飛び立つ/打ち上がるようになると、宇宙を活用した様々なサービスがHOSPO周辺にうまれていきます!
・人工衛星のデータを活用して農業・林業・漁業等の生産性を向上
・カーナビの精度向上、自動車や農業機械の自動運転
・民間の宇宙開発の最先端に触れられる聖地に!修学旅行、教育旅行の受け入れ
・温泉/サウナ✖️宇宙で観光開発
・家畜の糞尿から発生するメタンガスを液化して、ロケットの燃料に活用し、エネルギーを地産地消
▲すぐそこにあるHOSPOと描く未来
▲もう少し先にある、宇宙の未来
HOSPOはロケットを打ち上げる場所として、世界中を見ても最も適していると言っても過言ではありません!
まず、一つの大きなアドバンテージは南と東の両方に打上げができること。人工衛星のトレンドとして、今後は衛星コンステレーションなどで東への打上げが増えていくと言われています。世界のスペースポートを見ても、南だけにしか打上げられないなど、大樹町を超える良い条件はなかなかありません!
もう一つがアクセスの良さです。人工衛星は飛行機で運びますし、ロケットは船で運びます。とかち帯広空港、十勝港などが車で1時間圏内にあるのは大きなアドバンテージです!
更に、大樹町市街地や帯広市など、射場から街まで近く、打上げに