【バイオトイレ×生活改善】次世代の農業を提案しパラグアイの農家のモデルを作りたい

【バイオトイレ×生活改善】次世代の農業を提案しパラグアイの農家のモデルを作りたい
南米のパラグアイにバイオトイレを建設して、衛生環境と農業を改善するプロジェクトを実施します!パラグアイ農村部では、多くの家庭が野ざらしで囲いも手作りのいわゆる”ぼっとん便所”を使っています。清潔で安心して使えるトイレを使ってほしい。パラグアイの農業に、環境に、水不足の解消に貢献したいです。

 このプロジェクトは、南米パラグアイの農村部にバイオトイレを建設し、農家さんが抱える問題を解決するための事業です。認定NPO法人 ミタイ・ミタクニャイ子ども基金とパラグアイのカアグアス国立大学が実施します。

 バイオトイレとは、糞尿を分離してそれぞれ必要な処理を施し堆肥化*¹するトイレです。尿は水で薄めて畑に散布する液肥にします。便は灰やマテ茶の葉等の有機物と混ぜ、発酵サイトという別の場所に移動させます。そこで集めた便を6ヶ月かけて発酵・分解し肥料として利用します。
*1堆肥化…便を細菌により発酵・分解させることにより肥料を作ること。

 バイオトイレは、水を汚染せず環境負荷が少なく、衛生的なトイレです。また、堆肥を生産できることから、肥料の経費削減や収量の増加が見込めるので家計の助けになります。汚染されていない利用可能な水源を増やすことで、農村部において深刻となっている水不足を解決します。さらに、農家の生活を衛生的かつより豊かにします。

 このクラウドファンディングは本プロジェクトの第一歩です。今回のクラウドファンディングで皆様よりいただく資金をもとに2基のバイオトイレを建設した後、別のコミュニティでもバイオトイレの建設を目指します。

 どうか皆様、ご支援、応援のほどよろしくお願い申し上げます。 

 ページをご覧いただきありがとうございます。
 私は横浜国立大学3年、認定NPO法人ミタイ・ミタクニャイ子ども基金(以下、ミタイ基金)学生インターンの江藤克です。大学のプログラムを通じてパラグアイに行った先輩方の話を伺ったり、授業でパラグアイの方々と学術交流をしたりするなかで、パラグアイの方々の優しい人柄をどんどん好きになりました。同時に、現地の方々が抱える課題を学びました。そして、現地の方の未来のために何をできるか考え、現地の大学の先生や村人との意見交換を通じ、このバイオトイレ建設のプロジェクトを立ち上げました。

 私がインターンとして活動している団体は、これまで28年間にわたりパラグアイで主に子どもや女性を対象とした教育やジェンダー問題に関する国際協力事業およびフェアトレード事業を行ってきました。特にパラグアイ農村部で現地の方たちと常にコミュニケーションを取りながら、学校建設や生活改善のプロジェクトを進めています。

 パラグアイの農村部では水不足が深刻な問題になっています。飲料用の水はなんとか確保できても、農業用水が不足しているコミュニティが多数あります。特にコミュニティ付近に小川などの自然の水源がない地域では水不足が深刻です。また、冒頭のご挨拶でもありましたように、昨年2020年夏には50年に1度と言われる大旱魃(だいかんばつ)がパラグアイで起こるなど、パラグアイ農村部の人たちの生活は大きな打撃を受けました。

 水不足の要因として、水の汚染も挙げられます。村の家庭では、生活排水をお風呂やトイレ、洗濯などすべて、家屋の近くに掘られた12mほどの穴に直接流し込みます。その汚れた水は、地中に浸透します。その結果、地表から浅い部分の水が汚染されてしまいます。
 現在、生活用水を使用するためには90m以上の井戸を掘ることが推奨されているとのことです。

 水は、全ての人が生きるために必要なものです。農業国であるパラグアイでは多くの方が農業に従事しています。それゆえ、水は彼らの生活にとって不可欠なものです。近年、村には水洗トイレの導入がされはじめましたが、このままでは農業に使う水が不足します。

 そこで私たちは、パラグアイ農村部の水不