【バイオトイレ×生活改善】次世代の農業を提案しパラグアイの農家のモデルを作りたい

【バイオトイレ×生活改善】次世代の農業を提案しパラグアイの農家のモデルを作りたい
南米のパラグアイにバイオトイレを建設して、衛生環境と農業を改善するプロジェクトを実施します!パラグアイ農村部では、多くの家庭が野ざらしで囲いも手作りのいわゆる”ぼっとん便所”を使っています。清潔で安心して使えるトイレを使ってほしい。パラグアイの農業に、環境に、水不足の解消に貢献したいです。

は、トイレの使い方の資料やその他説明資料をカアグアス国立大学T先生に送付し、適切にトイレを建設から使用、維持管理できるよう力を合わせます。また、定期的なオンラインでのMTGや写真での観察と聞き取りをすることで、現状に合わせた対応をします。

 このプロジェクトは、2022年度より横浜国立大学が実施予定のJICA草の根技術協力プロジェクトで実施する予定です。ミタイ基金もプロジェクト実施組織のひとつとして参画します。そのプロジェクトはアグロツーリズム*³をテーマとしており、今回対象とする村だけでなく、他の村にコテージと併設したり、複数種類のバイオトイレ自体を一観光資源としたりします。
*3 アグロツーリズム…農場での労働と商業的な観光要素を組み合わせた農村事業 (McGehee et al. 2004, p281)

 バイオトイレはアグロツーリズムにおいて観光資源になりうると考えています。バイオトイレは貴重な資源である水を消費しないだけでなく、資源を循環させて活用することができます。ただエネルギーを消費する社会は持続可能な社会ではありません。私たちが生活をするなかで地球や自然にかける負荷を今一度考える必要に迫られています。環境について考えるきっかけの一つとして、このバイオトイレは重要な価値を発揮すると考えています。

 私たちがこの地球に長く住み続けるために、地域に合わせた新たなモデルを実現する。それが、私たちに求められていることであり、このプロジェクトの意義なのです。

*本基金は受益者のプライバシーと意思を尊重し、使用している写真は本人の許可をいただいております。未成年の方の写真は、保護者と本人の同意をいただいて使用しております。

 みなさま、こんにちは。私たちはこれまで28年間にわたり、パラグアイ農村地域において生活改善事業を行ってきました。

 昨年、2020年の夏、パラグアイは猛暑に襲われました。パラグアイは、南半球に位置しますので9月は春ですが、国内最高気温を更新し、42度を超える暑さとなりました。地球環境が悲鳴を上げているのだと思います。猛暑のため、農村地域は深刻な水不足に陥りました。農村の人々は、大切な水をCOVID-19対策のため手洗い、うがい用や農業につかうために、生活排水を極力減らしたいと考えています。村では素掘りトイレを使っていますが、近年、水洗トイレを導入する世帯も増加してきています。今後もこのような水不足が心配されることから、村人と話し合い、バイオトイレの導入を決断しました。

 バイオトイレを使用することにより、大切な水は手洗い・うがいや農業に使用することができます。また、バイオトイレからは堆肥もできますので、堆肥を購入するお金も節約できます。さらに、農家の方々が環境について考えるきっかけにもなりますので持続可能な農業が実現します。

 本プロジェクトを通し、農村の人々の生活改善に貢献できるのみならず、環境問題や地球温暖化問題に取り組むことが可能となります。

 村の方々と話し合ってきた本プロジェクトを実現したく、皆様のお力をお貸しください。ご支援を頂きたく、どうかよろしくお願い申し上げます。

藤掛洋子
認定・特定非営利活動法人ミタイ・ミタクニャイ子ども基金理事長(横浜国立大学教授)
資金使途

バイオトイレ本体(2基)4.25万×2=8.5万円
発酵サイト(2基)1万×2=2万円
建設人件費 10万円
現地調整スタッフ費用 10万円
諸経費(運搬費など)10万円
日本側事務局運営費(広報費、通信費など)15万円