鹿児島・下甑島の木造古民家で、島の歴史を語る写真展を開催して島の歴史を紡ぎたい!

鹿児島・下甑島の木造古民家で、島の歴史を語る写真展を開催して島の歴史を紡ぎたい!
鹿児島県の離島・下甑島。この地には現代まで受け継がれた鎌倉武士の文化や、ユネスコ無形文化遺産のトシドンなど独特の伝統が残ります。しかし人口減少に伴いその貴重な文化が失われつつあります。その文化を絶やさぬため、甑島の歴史を語る写真展を開催します。写真を通じた会話から島の歴史や魅力の再確認を目指します。

こんにちは、まずは下甑島の紹介から!

鹿児島県の南西に位置する、人口2,000人弱の孤島・下甑島。周りは美しい海に囲まれ、豊富な海の幸に恵まれていることなどから『釣り人の聖地』とも言われています。雄大な自然の他、ユネスコ無形文化遺産に認定されている『トシドン』、漫画やドラマがヒットした『Dr.コトー診療所』のモデルになった先生がかつていた地として文化的にも有名です。最近は、隣島の中甑島と『甑大橋 』で繋がったことで甑3島が車で行き来できるようになり、観光地としても注目を集めています。

そんな下甑島に4月から引っ越してきた室原 誉伶(むろはら ほまれ)と申します。宜しくお願い致します。現在31歳、妻と4歳と1歳になる娘2人と一緒に離島生活中です!
(↓の写真は観光名所のナポレオン岩と室原です!)

改めて言わせて頂きます。今回のプロジェクトの目的は、
『下甑島・築60年の空き家で、「甑の歴史を語る写真展」「甑を愛する写真コンテスト」を開催して島の歴史を紡ぐこと』

です!これから、自分がなぜそのように思うようになったか、さらにその目的を説明させてください!

島で生活していると、ご高齢の方々と話をする機会が多くあります。趣味で畑などをされている方が多いので、年齢を聞いてびっくりするくらい元気な80歳代、90歳代の方が多いんです。そして、ふとした会話から「昔はそこの浜で〇〇がたくさん採れたのよ~」とか「ここの浜は昔はもっと広かったのよ~、運動会もこの浜でしてたの!」とか島ならではの興味深くとても魅力的な昔話が聞けるんです。

そんな下甑島も他のへき地・離島と同様に少子高齢化が進み、人口減少が問題になっています。あと10年、20年すると先程の貴重な話も聞けなくなってしまうかもしれません。もったいない、島の歴史が消えてしまうかもしれない。何とかできないかなと考えていた時に、かつての島の様子を写した白黒写真が目につきました。そういった写真を見ると、おじいちゃんおばあちゃんからは自然に昔懐かしいエピソードがでてくるんです。「ここは、〇〇があった場所だろ?」「いやいや、そこは××だろ!そこであんなことがあったんだ~、ははは!」そこには甑島の歴史が自然に楽しく語られる場所ができていました。こういった写真たちを展示する場があり、更にそこにベンチやドリンク1杯とかあれば、そこに集まってくれた人たちの間で昔話に花が咲くんじゃないかなと思い、写真展をさせて頂くことにしました!

そして幸いにも、下甑島出身のカメラマン2人を紹介していただき写真を展示していただけることになったのです!御2人とも写真集を出版したこともあるプロの方。甑島の歴史をまさにその時代を生きながらカメラのレンズに、自身の眼に焼き付けてきた方々です。古民家での写真展といった無理難題に協力してくださり感謝しかありません。素敵な写真展をします!

(↓のような写真を見て、場所当て大会や昔話が始まるんです!とても懐かしそうで笑顔で素敵なんです!)

現在流行しているコロナウイルス感染症。この影響は海を隔てた下甑島にも届いており、去年は夏祭りやユネスコ無形文化遺産の「トシドン」など多くの伝統行事が中止になってしまいました。島の皆さん同士の交流の機会も減っていて、「寂しいね~」とみんな話されています。今回は、コロナウイルス感染対策に気を付けながらこの写真展を開催し、みんなで笑顔になれる機会を作りたいなと思っています。

そして、より笑顔になっていただくために『甑の歴史を語る写真展』と同時に、島の皆さんから写真を募集して『甑を愛する写真コンテスト』を開催したいと思っています!甑島に関する写真ならなんでもOK!応募していただいた写真をキャンパスにプリントして会場に展示。来場者に投票者になっていただき、コンテスト上位者には豪華景品をプレゼント!!コンテスト参加者には、展示されていた写真(キャンパスにプリントされた自身が応募したもの)を参加賞としてお持ち帰りいただく!そんなことを考えています!写真を見るだけでなく、自身も参加して楽しめる写真展を目指します!

(↓が島内で貼ってもらっている写真展のチラシ!甑島に関わる写真を持っている方は是非応募下さい!)

今回の会場は、築60年の空き家です。実はここ、最近自分が購入した空き家なんです。

自分は、下甑島の南端にある手打診療所ということろで4月から勤務しているのですが、やはり働く上で人手不足を感じていました。下甑島で安心できる医療を提供し続けるためには、この人手不足を解消しなければいけないなと。島に移住者が増えない原因の1つとして、移住しても住める家がなかなか見つからないということがありました。空き家は沢山あるのですが、家の傷みがひどかったり、