聴導犬」と「介助犬」のふたつの働きができる「多目的補助犬しろ」を育成し、2003年に無料貸与できました。その後、主に、車椅子使用の方からのご要望で、身体が不自由な方の生活の補助をする「介助犬」育成も開始しました。貸与後も「聴導犬「介助犬」のアフターケアを無料で継続しております。
おかげさまで、これまでの活動の結果、聴導犬の育成団体としては、日本で初めて2006年に「訓練」と「認定」のできる厚生労働大臣指定の公益(社会福祉)法人となり、2010年から厚生労働省の所管※となれました。(※社会法人法の改正(2017年)により、厚生労働省所管ではなく、長野県の所管に移行しました)。
現在、新型コロナウィルス感染の拡大により、「聴導犬」「介助犬」の育成がひっ迫しております。
犬だけが暮らす犬舎は持たず、事務所をオフィス・ケネルとしてワンズは自由に過ごしています
■聴導犬と介助犬に、期待される働き:
「聴導犬」は、耳の不自由な方にドアベルや目覚まし時計の音を知らせたり、家族を呼んでくるなど、生活で必要な音を報せることで、聴覚障がい者に安全と安心をもたらします。
▼字幕付き:聴導犬と介助犬のお仕事
「介助犬」は、身体の不自由なユーザーさんに、落とした物を拾って手渡したり、手の届かないリモコンや電話の子機等を手元に運んだりします。ユーザーさんの生活の不便を解消し、安全な日々を送れるような補助をします。
「介助犬」のユーザーさんの障がいの種類は様々で、その度合いも異なります。「介助犬」は、個々のユーザーさんの障がいに合わせたオーダーメイドの補助犬といわれています。
「聴導犬」「介助犬」共に、育ての基本は「愛情」「信頼関係」「ユ-ザーさんが理想とする聴導犬・介助犬育成」です。
■「コロナ禍による孤独感と不安」から希望は増え、さらに育成費用が必要です:
新型コロナウイルスの影響で、2020年4~6月までの3ヵ月間で約400万円の減収となりました。9月、10月は全年と比べ、収入は半減となりました。毎年6000万円~7000万円かかる必要運営費の半分の収入となり、「聴導犬」「介助犬」育成が危ぶまれました。GoodMorningクラウドファンディングにより、約910万円を頂き、持続給付金やさまざまな申請した助成金により、なんとか2020年度を乗切りました。
無料貸与、無料アフターケアを24年間継続するのが、日本聴導犬協会です。法人格としては、社会福祉法人ですが、その運営費用についての国からの補助金はなく、補助犬育成事業の約98%以上がみなさまからの寄付や募金で賄われています。
引退犬や高齢のPR犬、10頭を含み2020年度の協会所属は40頭前後が暮らしています。うれしいことに、26名(2021年3月現在)の「聴導犬」「介助犬」希望者さんからの申し込みがありました。しかし、新型コロナの感染拡大により、たびたび訓練が中断されています。さらに、大幅な減収に加え、希望者数の増加。現在18名のユーザーさんへのアフターケア。そして、引退「聴導犬」やこれまで普及に活躍したPR犬の老後など、運営をはかっていくための資金が大幅に必要です。
■「自立」をめざして、「聴導犬」「介助犬」を待つ方のためにご支援をお願いします:
「コロナ禍での孤立感、孤独感」ゆえに、「聴導犬」「介助犬」の希望が増えています。「聴導犬」「介助犬」を育てられなくなると、一番困られるのは「聴導犬」「介助犬」を希望するみなさまと、ユーザーさんたちです。
自立した生き方を望む希望者の方々