ろ調べていたところ、彼女にはへんな趣味があることを知りました。なんと彼女のベッドは「棺桶」だったというのです……。なんという素晴らしい趣味!!。
美しい女優が、棺桶で死んだかのごとく眠りにつく様子をイメージして、またときめきました。
その後私が雑誌『ゴシック&ロリータバイブル』『ケラ!MANIAX』などの出版に関わる頃には、撮影のための棺桶はたびたび制作しました。ゴシックのビジュアルには、棺桶は欠かせませんからね。
『ゴシック&ロリータバイブル』をいったん休刊にするか、という話が出た時も「それには絶対、棺桶が必要。復刊させるまでの眠りをイメージしてもらうために!」と雑誌の最終ページあたりで、棺桶でモデルたちが眠る姿を撮影したほどです。
でもそれらは所詮撮影のためのもので、実際は寝心地は全くいいものではありませんでした。撮影に使えればいいって感じで作っていたので、すぐ壊せるようになっていましたし。
今回、キキさんがプロデュースした棺桶は、そんな間に合わせのものではなく、ちゃんとデイリーで眠れるベッドのようです。しかもモノ作りで有名な大田区の職人さんに依頼して作ったらしいので、クオリティが高そうなのは間違いない!
19世紀末フランスに生まれたちょっと奇妙でロマンある生活が、21世紀の日本で、キキさんのアイデアと、大田区の職人さんの手によって蘇る!こんなことは今後また100年も待たないと起きないかもしれません。ゴシック好きなひとも耽美派な方も是非、この機会に手に入れるのが良きかと思います。そして棺桶の中で美しき夢を育みつつ、このコロナ禍を乗り切りましょう❤︎ 白いレースの寝巻きや、花や香水、蝋燭などなどき空間を彩る美しき小物達のご用意もお忘れなく……。
高柳カヨ子 様
(精神科医/少女批評家)少女主義宣言 Twitter
類稀なる発想と祝祭感あふれる美意識で、唯一無二の作品を生み出してきた危機裸裸商店。
デザイナーであるkikiさんは、大人ゴシックプロジェクトと銘打ち、何歳になっても大好きなゴスを生活に取り入れようという活動を行っていますが、そのプロジェクトの第4段である今回のクラウドファンディングでは、ゴスのアイコン「棺」がターゲットです。
ヴァンパイアが眠りゾンビが蘇るあの棺を、日常生活に取り入れてしまおうという大胆な試み!
そこでkikiさんがタッグを組んだのは、東京の下町大田区で日本の物作りを担う職人達でした。
大田区はドラマ化されて大人気の小説『下町ロケット』で有名な、昔ながらの小さな町工場が沢山ある地域です。近年製造業の拠点が海外に移る中でも、高度な技術を持った大田区の職人達はその物作りの現場を守ってきました。
熟練の職人達にとっても西洋の棺を作るのは初めての経験ですが、家具としてインテリアとして、そしてベッドとして、既存の価値観に囚われずに自由に楽しもうというkikiさんの提案に賛同して、大人ゴスのアイテムとしての棺の製作が開始されました。
ゴスと職人。水と油のようなこの二つの存在が出会った時、双方に新たな刺激となるような化学反応が生まれ、今回のプロジェクトが動き出します。
実際に自分好みにオーダーした棺をお迎えするも良し、製作過程を楽しむも良し。ユニークなリターンも選べます。
メメント・モリ。さあ、あなたもヴァンパイアになって棺という非日常の扉を開こうではありませんか。
山口友里 様
(人形作家/美術デザイナー)HP
いつの頃からか吸血鬼という存在に執拗に惹かれています。
私のイメージする吸血鬼