初めまして、モーリシャス・ブルー・アクション発起人の石丸です。昨年、天国より美しいと言われるモーリシャスのエメラルドの海に、約1000トンもの油が流出する映像を目の当たりにした時、アフリカで活動する日本人として何か行動を起こさなくてはならないと強く感じました。モーリシャス・ブルー・アクション(=MBA)は、新型コロナウイルス拡大による観光客の激減と座礁事故に直面しながらも奮闘されている方々、美しいサンゴやマングローブを守ろうと活動されている方々を、モーリシャスの主要産業であるファッションを通じて応援する活動です。第1弾は、ファッションと自然の共生を常に考えられている、スペシャリティストア「ロンハーマン」さんとのコラボレーションです。是非ご賛同、ご支援よろしくお願いいたします!
ところで、みなさんはモーリシャスという島国をご存知でしょうか? モーリシャスはアフリカの南東、マダガスカルの東に位置し、東京都とほぼ同じ面積に約130万人が暮らす小さな島国です。美しく透き通る海や白い砂浜はまさに地上の楽園。トム・ソーヤの冒険で知られる作家マーク・トウェインは「神はモーリシャスを最初に創り、そしてモーリシャスを真似て天国を創った」という言葉を残したほどです。
わかしお号座礁の様子 写真:REX/アフロ
コロナショックと「わかしお」座礁のダブルパンチ
アフリカの小さな島国モーリシャスは、新型コロナウイルスから島国を守るため2020年3月末からロックダウン。基幹産業である観光業や飲食業、そこに食材を提供する農産・漁業にも甚大な影響がでていました。そこにわかしお号座礁事故が発生。事故当初現場付近のマングローブやサンゴ礁などの生態系への甚大な影響が心配されましたが、モーリシャス政府が日本政府を含む各国や国際機関の協力を得ながら献身的な活動を展開したことにより、ほとんどの油は2020年9月下旬までに回収され 、モーリシャスの海は以前と変わらない美しさを取り戻しつつあります。
座礁船から流出した油回収の様子 写真:AFP/アフロ
しかし、サンゴ礁やマングローブ林、そこに住む多様な生態系への影響を判断するには長期的なモニタリング、かつ適切な保護活動が必要です。また、今回の座礁事故で最も被害を受けたのは、漁師や観光客向けのビジネスをしていた地域住民です。立入禁止だったビーチはようやく解禁されましたが、いまだにサンゴ礁湖内での漁は禁じられたままです。そして今、モーリシャスの人々が最も恐れているのは油流出の風評被害。美しい海洋資源に魅了され世界中から訪れていた観光客は今後戻ってくるのだろうか? モーリシャスの人々は今もなお、将来に対する不安の中で生活しています。
マングローブ林のモニタリングの様子
モーリシャス・ブルー・アクションが目指していること
我々は、モーリシャスの現実と、モーリシャスの美しい自然と文化の素晴らしさを1人でも多くの皆様に知って頂き、モーリシャスの海を守る活動をしている方々や、コロナや座礁事故を乗り越えて頑張ろうとしている方々を応援する輪を広げていきたいと考えています。
そしてこの活動を、モーリシャスにとって重要な主要産業であるファッションを通じて行うことにより、今までモーリシャスの事を知らなかった方々や、支援の方法を探していた方々に幅広く認知して頂くことができると考えています。毎日着るTシャツや毎日使うエコバックを通して、モーリシャスの海、コロナや座礁事故を乗り越えようと頑張っている方々に、遠く離れた日本から想いを馳せ、支えあう素晴ら