アニメーターが、十分な制作費で仕事が出来る仕組みを作りたい!

アニメーターが、十分な制作費で仕事が出来る仕組みを作りたい!
アニメーターが、十分な制作費で仕事が出来る仕組みを作りたい!

CAMPFIREは二度目となります、

NPO法人アニメーター支援機構 菅原です。
アニメーター支援機構は、一般のアニメファンの力で、アニメーターの低賃金問題の解決を目指すNPO法人です。
2010年のNPOの設立から、10年が経ちました。
設立初期には、低賃金の新人アニメーターに年/60万円の「住居支援金」を支給していました。
また、2014年からは「新人アニメーター寮」をOPENして、低賃金の新人アニメーターに住居支援をして来ました。

アニメーター寮の部屋の広さは、だいたい6畳1間です。

収納などのオプションは、部屋によって変わります。

アニメーターが、十分な制作費で仕事が出来る仕組みを作りたい!

アニメーターは、何十年も、低賃金/長時間労働/ブラックな業務委託契約に苦しんで来ました。

このことにより、業界全体が疲弊し、近年、作画崩壊や放映落ちなどが多発するようになり、作画のクオリティの低下が深刻な問題となっています。

このような状況では、世界的に高く評価されている、日本のアニメーションの未来がどうなってしまうのか、非常に不安になります。
しかし、現在の状況を現場のアニメ制作者だけで大きく変えて行くことは、非常に困難です。(変えようとすれば、職を失うなどの危険があります。)

現在のアニメ業界を大幅に改善する事が難しいのであれば、私たちアニメファンの手で「新しいアニメ業界」を作ってしまえば良いのではないか?と考えたのが、今回の企画の発端です。

現状のアニメ製作の仕組みとは別枠で、アニメ制作者が十分な制作費でアニメ制作に取り組んで行ける、新しい仕組みが作れればと思っています。
■20代の若手アニメーターの平均月収は、9万円程度

市場規模が2兆円を超えると言われ、数多くのアニメ作品を生みだしている日本のアニメ産業。
しかし、その担い手であるアニメーターを取り巻く労働環境は、「低賃金」「長時間労働」(福利厚生をカットするため)のブラックな業務委託契約などがまかり通る、非常に過酷な状況です。

2015年に日本アニメーター・演出家協会が発表した「アニメーション制作者実態調査報告書2015」によると、20代のアニメーターの平均年収は「約110万円」と言われています。
※月収にすると「9万円」程度です。
入社1年目の新人の場合「月収3万円以下」ということもありえます。

このように極端に収入が低い理由には、様々な要因がありますが、
まずは「動画単価の安さ」があります。

多くのアニメーターは、作画の枚数単価による出来高制で雇われており、作画のスピードが早くなり、たくさんの枚数描けて、それなりの収入が得られるアニメーターに育つまでに時間がかかります。

TVシリーズの場合、動画の枚数単価は1枚200円程度。
1ヶ月に300枚描いて、300枚×200円で月収6万円。
特に新人が.月/300枚も描くのは、かなり大変です…。

■作画のクオリティの低下

この給料では当然、生活出来ないため、新人アニメーターの離職率は非常に高く、
入社から3年以内に9割が離職する、とも言われています。
また、原画に上がった中堅以降に関しても、作業の割に給料は安く、結局割に合わないため、新人の時に離職しなかった人でも、結婚や転職を考える、30歳前後で離職する例が非常に多いです。

辞める人が多いため、原画も動画も常に人手不足になっています…。

人手不足は、十分な技術を持たない人が作業に参加する事につながり(Twitterで探して来た、アニメーターとは呼べない