アニメーターが、十分な制作費で仕事が出来る仕組みを作りたい!

アニメーターが、十分な制作費で仕事が出来る仕組みを作りたい!
アニメーターが、十分な制作費で仕事が出来る仕組みを作りたい!

ような素人同然の人を作画に参加させる等)結果、作画のクオリティの低下が深刻な問題となっています。
※このため、近年、作画崩壊や放映落ちなどが多発するようになって来ています。
当事者であるアニメーターは、現状のシステムの一部でもあるので、自らの力で、大きく現状を変えようとする事は困難です。(変えようとすれば、職を失うなどの危険がある。)

逆に、アニメ業界の外に居る、私達アニメファンの支援は、非常に大きな力を持ち得ます。

現状のアニメ製作の仕組みとは別枠で、アニメ制作社者が十分な制作費でアニメ制作に取り組んで行ける、新しい仕組みが作れればと思っています。

2010年のNPOの設立から、10年が経ちました。
設立初期には、低賃金の新人アニメーターに年/60万円の「住居支援金」を支給していました。
また、2014年からは「新人アニメーター寮」をOPENして、低賃金の新人アニメーターに住居支援をして来ました。
そのアニメーター寮も、ようやく安定的な運営が出来るようになりました。

入社してから3年目までの新人アニメーターは、生活が非常に厳しいことが多いので、そのための【最低限のセーフティネット】を開設する、という当初の目標までは、とりあえず、実現する事が出来たのではないかと思います。

また過去の住居支援者が、成長して次々と監督や作画監督などになって来ているので、
「若いアニメーターの才能を守る」という意味でも、一定の成果は収められたのでは?と思います。

初期の住居支援者の中には、

■玉川真吾さん:
「PUPARIA」監督
「ガンダム Gのレコンギスタ」作画監督
「閃光のハサウェイ」作画監督

■川野達朗さん:
「BURN THE WITCH」(劇場/2020) 監督
「BORUTO -ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」(TV/2017) 
オープニングアニメーション ディレクター

■空賀萌香さん: 
「ダーリン・イン・ザ・フランキス」(TV/2018) キャラクター作画監督

「新人アニメーター寮」の過去の寮生には、

■田中正晃さん: 「新人アニメーター寮」一期生。
「進撃の巨人 Season3」 作画監督

■刈谷仁美さん: 「新人アニメーター寮」四期生。
NHK連続テレビ小説 「なつぞら」オープニングタイトル 
監督・原画・キャラクターデザイン。

■小川円さん: 「新人アニメーター寮」四期生。

「イナズマイレブン オリオンの刻印」作画監督
「映像研には手を出すな!」演出

などがいます。

ただ、アニメーター寮に出来ることは、あくまでも、今困っている人を何とかサポートするという、「対症療法」に過ぎないので、やはり、今後は低賃金問題の、より本質的な改善に取り組んで行かなければならないと思っています。

アニメーターの低賃金問題は、複雑な要因から発生している問題ですが、最大の原因は「制作費の安さ」にあると思っています。

なので、低賃金を改善するためには、まずは「制作費の安さ」をどうにかする必要があります。

では、具体的にどうするのかというと「パイを大きくする」という方法を取ろうと考えています。

2014年頃から、海外のアニメイベントなどにも招待されるようになっていて、毎年、海外のアニメイベントにも参加して来たのですが、海外に出て思った事は、日本のアニメーションは、基本的には日本国内で売る事を目的に作られていて、海外のファンのことはほとんど眼中にないなあ…という事でした。※現に、アメリカでも、Crun